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大耳小耳

2006年3月10日(金)

 ENEM試験のサンパウロ市一位となったヴェルティセ校(七八・六点)は創立が一九八八年と新しい。フォーリャ紙二月九日付けによれば、昨年の同校生徒の七〇%がUSPを受験し、その半分が合格したというからすごい。気になる月謝は一千七百レアル。ちなみに赤間学院は一千五十二レアルと実に抑え目。費用の点から言えば、五位に入った公立のサンパウロ連邦技術学校(七四・六七点)、八位のサンパウロ州立技術学校(七三・七四点)が一番お徳だが、入学は至難の業か。
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 〃三線〃と書いて「さんしん」と読む。ここブラジルでは沖縄県系人だけでなく非日系にも人気をよび、習っている人がいる。三線は大きく分けると二種類ある。一番人気の比較的安い人工皮と、蛇の皮で作る本皮だ。安いといっても八百レアルは軽く飛ぶ。一方、本皮のほうは、さらにその二倍はするという。ある非日系学習者が最近車を盗まれたが、警察の捜査で車は出てきたが、中に置いておいて三線はなかったとか。それほどの人気?!
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 フッチボール・ブラジル代表のパレイラ監督が、ドイツで「(W杯予選同組の)日本は眼中にない」と発言したことが日本のスポーツ紙にことさらに取り上げられている。同監督が優勝候補に挙げたのは、ドイツなど欧州勢六カ国および伯亜の合計八カ国。日本は、いつものことだが、「自分が強い」と思っていると、トリノ五輪のような結果になる。パレイラはいい眼をしている、と評価し、どの試合の相手も厚い壁だと認識してかからないと道は開けない。

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