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「日本移民ゆかりの植民地」に=レジストロ認定される=サンパウロ州州知事が法令に署名

2006年4月18日(火)

 【レジストロ】レジストロが、サンパウロ州知事により、法令で「日本移民ゆかりの植民地」に認定された。
 一九〇八年六月十八日、笠戸丸に乗った最初の日本移民が、サントスに上陸してから五年後の一九一三年、イグアッペ植民地(桂、レジストロ、セッテ・バラス、キロンボ・ジュキアの総称)へ、最初の日本人が入植した。
 イグアッペ植民地の移民は、土地を購入し、生涯をこの地でおくる決意をしてきた。ブラジルで一旗あげて日本へ錦を飾る目的で、この国へ渡り、労働者としてコーヒー園で働いた初期の日本移民と異なっていた。
 イグアッペ地方は計画された移住地、いわゆる日本人植民地(日系コロニア)で、ブラジルで最古である。KKKK(海外興業株式会社)は、当時、この地方に入植した日本移民の相談に乗り、世話をした。
 去る三月三十日、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事は、レジストロがブラジル最古の日本人植民地であり、日本移民が農業、商業、工業を通じてレジストロ、またヴァーレ・ド・リベイラ地方の発展に貢献した実績を踏まえて、法令50652号に署名し、レジストロを「日本移民ゆかりの植民地」に認定した。
 この法令は、翌三十一日、官報に記載(同日発布)され、レジストロ市民に朗報をもたらした。(金子国栄さん通信)

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