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大耳小耳

2006年10月27日付け

 敬老の日を記念して行われている百歳表彰。サンパウロ総領事館管内に在住している対象者二十二人のうち、伝達式には十人が足を運ぶという。「昨年は一人だけだった。家族を入れても二十人くらいの式。それが今年は五十人くらいになりそう」と西林万寿夫総領事。
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 大相撲初のアルゼンチン出身関取、元十両の星誕期が二十三日にプロレス転向を発表した。元横綱の曙、元前頭の戦闘竜らの活躍に刺激され、リングに上がる決心をしたと日刊スポーツは報じた。現役時代は百七十キロあった体重を百三十キロにまでしぼった。丸い土俵から四角いリングへ。次はブラジル力士も? 女子力士などは日本の女子プロレスでは有望との声も。
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 阿含宗がカランジルー刑務所跡で浄霊を目的に法要を行った。一九九二年には暴動を鎮圧しようとした警察機動隊により、囚人百十一人が虐殺され、映画化されたことは有名だ。参加者のなかには、「芝生の上に囚人のような霊が見える」と話していた人もいたよう。何故か、頭痛を感じた取材記者は、法要中に会場を後に。隣接する公園から聞こえる子供たちの嬌声にサンパウロの明るい将来を願った。
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 ジアリオ・デ・マリリア紙二十五日付けによれば、ブラジル銀行マリリア支店(avenida Rio Branco 914)にエスパッソ・ニッポ・ブラジレイロがオープンした。日本的な装飾がほどこされ、責任者には在日経験十年で日本語の達者なアベ・ツヨシ・エジソンさんが就任。同地からは九千人ものデカセギがおり、その送金や貯金等の便宜を図る。すでにロンドリーナ(PR)、カンポ・グランデ(MS)、サンジョゼ・ドス・カンポス(SP)にも同様の設備があるという。問題は、そこを利用する日系人を狙った犯罪が起きないかどうか。銀行内はもちろん、その周辺を含めた治安対策もぜひ考慮してほしい。

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