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サウーデの物件を売却=援協=利益をホーム運営費に

2006年11月8日付け

 サンパウロ援護協会(酒井清一会長)は十月九日、サンパウロ市サウーデ区に所有していた民家を約十一万レアルで売却した。
 購入者は同地区に暮すブラジル人夫婦。八月に申し出があり、手続きをすすめていた。
 住居は二階建て、奥行き二十五メートル、横幅十メートル。この家に住んでいた日系老姉妹が二〇〇四年に、同協会傘下の老人ホームへ無料で入所する条件で寄付されたもの。
 この姉妹は、かつて裁縫教室を開いて生計を立てていたが、高齢な上、ほかに頼れる身寄りもいないことから援協に寄贈を打診。その代わりに、施設で面倒をみてほしいと申し出ていた。
 同協会の具志堅茂信事務局長は「ここ十年間でこのような申し出が増えている。高齢化がすすむ日系社会の世情を表している」と話している。
 売却利益は、ホームの入居費用などに補填される。

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