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東西南北

2007年2月28日付け

 大サンパウロ市圏マウアー市で二十五日夜、三歳の女児が叔父を襲った強盗の撃った流れ弾に当たり死亡した。女児の父親と同居する叔父は帰宅直後、ガレージで二人組の男に襲われた。息子を出迎えようと女児を抱いたまま祖父が玄関のドアにいたため、女児は胸を撃たれた。叔父は自動車の下に潜り込み無事。犯人は逃走。十七日にも二人組の男がガレージで叔父を襲い、売上金一二〇〇レアルを奪っていた。サント・アンドレ市でも二十五日夜、強盗に向けて撃った警備員の流れ弾に当たり、四歳の男児が翌日に死亡している。
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 市警麻薬捜査課は二十六日、一カ月当たり約一トンのコカインをペルーから密輸していたグループをサンパウロ市内中心部で摘発、七人を逮捕した。コカインの半分は主にナイジェリア人がヨーロッパへと運んでいた。
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 農地占拠運動(MST)のメンバー二人が二十六日未明、ミナス・ジェライス州ジャナウーバ市の農場で撃たれてけが。警察は農場主と職員を銃の不法所持で逮捕、二人は銃撃を否定。
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 サンパウロ国際空港で二十四日、中国人夫婦が申告せずに一七万ドルを持って搭乗しようとし、逮捕された。二年以上六年未満の禁固刑を受ける可能性も。
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 地元で惨殺事件が頻発するので、セーラ知事が未成年の更生期間を十年以下に延長と進言したら、最高裁が違法という。裁判も判決もなく十年の勾留はダメと。カブラル・リオデジャネイロ州知事が未成年犯罪は州の裁決に任せろといったら、上院で袋叩きにされた。州知事らの進言を受理すること自体が重大な過失だという。未成年犯罪問題は複雑だ。

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