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「移民の顔」写真展=神戸旧移住センターで=30点、松本浩治さん

2007年4月17日付け

 【神戸新聞】来年でブラジルへの移民が初めて神戸を出港してから百年になるのを前に、ブラジルの日系移民の横顔などを撮影した写真展が二十二日から、神戸市中央区の旧神戸移住センターで開催される。日系社会を築いてきた人々の穏やかな表情と刻まれたしわに、移民史の一端が垣間見られる。
 撮影したのはブラジルの邦字紙、サンパウロ新聞記者の松本浩治さん(41)=堺市出身。一九九四年に現地へ渡って以来、高齢の一世に多く接するうち、生きざまを残そうとレンズを向けてきた。
 シャッターを切ったのは約千人。明治、大正生まれの一世は、撮影時に直立不動の姿勢になることも。苦労とは裏腹の優しいまなざしに引きつけられたという。
 兵庫県などで暮らすブラジル人の自助グループ「関西ブラジル人コミュニティ」の主催する「移民祭」の期間中に三十点が展示される。松本さんは「ブラジルで生きてきた彼らの素顔を知ってもらえれば」と話している。二十九日まで。同コミュニティTEL078・251・2522

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