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コラム 樹海

2007年7月6日付け

 ブラジルで歌のチャリティショーを始めて今年で「二十周年」になる日本の歌手がいる。演歌の岡史朗さん。二十年前の八七年、東京でボランティア団体を主宰している奥田敏子さん(今年八十歳)とともに来伯、サンパウロで初開催、そのの善行がサンパウロ州政府から認められて「サンパウロの金の鍵」を受けた歌手だ。記憶している読者もいるかもしれない▼岡さと奥田さんは、誰の援助も受けることなく、二、三年に一度の割で、来伯を続けている。根底にある気持は「どこの国でも、聴いてくれる人がいるなら、歌いに行く」。口で言うのは易いが、この有言実行は簡単にマネができるものではない▼来伯を続けているうちに北パラナに協調グループができた。いま有名なグループサンセイである。リーダーの城間美智子さんと岡さんらは気持の波長が合うらしい。ショー開催地は城間さんらが選定する▼今年は二十周年を記念し、先月、ロンドリーナ近郊の原住民カイガンギ族指定居住地(タマラナ市)の小学校で開催された。ショーでなくコンサートとした。岡さんは日本の童謡や唱歌を歌い、カイガンギの伝統的な歌を聴いて、家庭料理でもてなされた▼グループサンセイは、文化交流をめざしていた。コンサート後に小学校にDVDプレーヤーと受像機を贈った。岡さんたちは、演歌の枠を越え、協調、協力したのである。こういう「チャリティショー」は異色だし、ほのぼの感がある。両者はこれからも続けようとしている気がする。(神)

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