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「笠戸丸の埠頭」へ=皇太子さま 新記念碑にご献花

ニッケイ新聞 2008年6月26日付け

 皇太子さまは二十一日、旧サントス日語校、百周年モニュメント落成式に出席した後、午後一時二十分過ぎ、第一回移民船「笠戸丸」が接岸したサントス十四番埠頭を訪問された。
 現在はVCP社(ボトランチン・セルローズ・エ・パペル)が所有する同埠頭の倉庫。皇太子さまは到着後、今月十八日に除幕された笠戸丸移民の苗字を刻んだ記念碑に献花、ジョゼ・ルシアーノ・ペニード同社社長らの案内で埠頭付近を視察され、サンパウロの百周年式典へ向かわれた。
 祖父母が笠戸丸移民の照屋ジルベルトさん(55)は妻のスエリさん、息子のガブリエル君と訪れた。家族で約十年日本で生活、「子供を育てた国、日本に敬意を感じている」と話すスエリさんは、夫の祖父母の苗字が刻まれた記念碑を見つめ、涙を流した。

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