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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年7月12日付け

 コーディネーターを務める細川多美子さん(BUMBA編集長)に「日本で一番ブラジルを宣伝している男」と紹介された宮沢和史氏。日本であまり熱を帯びない日伯百周年を、少しでも広めて今後の百年に繋げたいと熱く語った。普段は滅多に出ないニュース番組などにも出演し、百周年を新曲「足跡のない道」とともに語り伝えているそうだ。「何もないところから始まる」と語る宮沢氏の歌声がブラジルの空の下で響く。ぜひ足を運び、耳を傾けたい。
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 九日のパラナ芸能祭で二千人超の来場者を記録したクリチーバ日伯援護協会による舞台は、一分の遅れもなく二時間きっちりで終了した。同芸能祭はコンテスト形式で毎年開催されているもので、関係者によれば、一分の超過ごとに三百レアルの罰金が科せられるそう。三十分遅れて始まり、時間も超過するのが一般的なブラジルの公演のなかで、このルールの厳しさにはびっくり。
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 百周年協会の主催事業の一つで、このほど完成した「ブラジル移民文庫」。収録されているデータの中には、日本ではなかなか入手できないものがたくさん入っている。プロジェクト担当の醍醐氏の説明によると、収録されている本を古本屋で買おうとすると、三百万円以上はかかってしまうだろう、とのこと。パソコンで見るのならば、オリジナル一枚十レアル、コピーだと一レアルぐらいで入手できる。研究者にとっては喉から手がでる一品だろう。
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 サンパウロ市オルト・フロレスタル公園(Rua Horto,931)で十三日午前九時から「第四回桜祭り」が開催される。サンパウロ州の移民百周年記念事業の一環で、ABJICA、サンパウロ州森林院などが共催する。入場無料。会場では太鼓や音楽・踊りのほか、生花や盆栽などの講座、さらに午後四時からはサンバチーム「ヴィラ・マリア」も出演する予定だ。

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