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東西南北

ニッケイ新聞 2008年7月22日付け

 食べ物にも事欠く人がいる一方、サンパウロ市での中流階級の生活はニューヨークの中流階級の生活より高くつくとの記事も。ブラジル人の衣料費は米国の三倍など、優先順位の違いは国民性の違いでもあるが、ブラジルでのコンピューター用ソフトMSオフィス二〇〇七はニューヨークの約五倍。インドネシアなどで機械や文房具が日本に比べて高くつくと聞いたこともあるが…。
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 外国資本が農業生産を念頭においた土地の買占めを行ったりしているせいか、この一年での土地の値上がりは南部二八・二%、北部二四・五%、北東部一八・〇%など。全国平均一七・一%で、三年間では四〇・五%という。サンパウロ市でも、ジャグアレー地区が最高値を記録など、地価変動が地域の動きを反映する例もある。サンパウロ市南部のファベーラには、評価額二〇万レアルの家もあるともいうけれど。
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 F―1のドイツ・グランプリで二位、三位にブラジル人選手が入ったが、これはピケとセナが二人一緒に表彰台に上った一九九一年以来、十七年ぶりの快挙。ただし、今回の優勝がハミルトンだったことで、マッサは年間トップの座をハミルトンに譲ることに。
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 六月十二日に起きたサンパウロ市ピナコテッカ駅美術館の絵画盗難事件で被害にあった四点のうち、ピカソの「画家とモデル」が発見された。犯人の一人がサンパウロ市東部の現金引き出し機で盗みを働こうとして捕まって、家宅捜査が行われた結果、屋根裏から見つかったもの。他の三点の捜索はまだ続いている。
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 文化財保存や復活の報は嬉しいが、サンパウロ市パウリスタのリヴラリア・クルツーラではレコード盤が復活し、売上好調とか。

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