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ニッケイ新聞 2008年12月10日付け

 「ストレスがたまって」強盗に遭ったと嘘――。こんな事件が産経新聞で報じられた。愛知県内に住む派遣社員のブラジル人女性、「自宅玄関前で男に現金と外国人登録証を奪われた」と今月はじめに強盗被害の届けを警察へ出したが、その後やってきた捜査員の多さに驚き、うそだったと自白したという。滋賀ではつい最近、公園などに落書きしたとしてブラジル人三人が逮捕される事件も。容疑者はブラジル人だが、こんな〃日本的〃な話が増えているような気も…
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 デジタルTV日伯方式の放送設備の設置は、当初の計画を前倒しする勢いで進んでいる。昨年十二月にサンパウロ市で開始され、当初は二〇一四年のサッカーブラジルW杯までに全伯に広げる日程だった。でも、今年だけでリオ、ベロ・オリゾンテ、ゴイアニア、クリチーバ、ポルト・アレグレ、サルバドールなどの州都で放送開始。年内にはカンピーナス、フロリアノーポリスでも開始され、計四千万人が受信可能に。来年も他州都や都市に拡大し五千万人になるという。問題は、受信エリアが拡大しているほどにはコンバーターを買って受信している人が増えないことか。でもお国柄ゆえ、サッカーW杯になればみんな買う?
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 十二指腸潰瘍や不整脈で公務を数日間取りやめられていた天皇陛下が七五歳の誕生日を今月二十三日に迎える。祝賀会でも陛下の健康を心配する声が聞こえたが、従兄弟にあたる多羅間俊彦さん、「大丈夫だそうですよ」。聞けば、「昨日(八日)甥に電話しましたから」とのこと。「ストレスですよ。会社の社長でもあるでしょう」とこともなげ。
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 寒い日や雨の日が続いていたサンパウロ。東洋祭りを境に暑くなった。同祭を主催するACALの池崎博文会長は、暑さのせいか例年より人出が少なかったと言いつつも、「とてもいいテンポ(天気)に恵まれて、神様に感謝しないとね」。続けて、「バラッカも全部儲けが出た」と商人気質を覗かせ、満足顔。

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