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東西南北

ニッケイ新聞 2009年3月14日付け

 パラー州の四つの自治体にまたがる住民約一五〇〇人の先住民保護区で十一日、非先住民家族五人を皆殺しという事件。大人三人は頭を撃たれ、子供二人は背中に刀傷があったという。五人の遺体はカスタニャルの法医学研究所に運ばれたが、現場付近は高価な樹木が多く、先住民と製材業者、農民との間の争いが絶えない地域だという。
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 〇八年三月~〇九年二月のインフレにあわせ、薬品価格の最高五・九%調整が認可された。アスピリンのように競合性の高い薬や、薬草調合タイプのものなどを除いた、約二万点に一律調整許可という。三つの幅で調整された昨年までと様子が違うが、これも金融危機のせいとの声も。値上げは三十一日から認められているが、医薬品販売業者会では五・九%は調整の目安としており、大半の薬局は、同会からの改定価格リストが届くまで旧価格で販売すると見られている。
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 サンパウロ市のパウリスタ大通りの一部が、十四日から九カ月間、通行止めとなる。地下鉄四号線工事に伴うもので、パウリスタ大通りからコンソラソン街に抜ける車やバスは、コンソラソン街の一本手前のベラ・シントラ街で右折し、アントニオ・カルロス街で左折することに。この迂回路は大通りより狭く、渋滞がひどくなる可能性が高いため、路上駐車も禁止となる。
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 サンパウロ市西部のサンパウロ総合大学構内で十三日、A4サイズの紙を使うこと以外制限のない第二回紙飛行機大会を開催。自由な造形で距離と飛行時間を競う大会は大好評。インターネットだけで六〇人以上の申し込みがあったというこの大会は、五月にオーストリアで開かれる国際大会の予選の一つだという。

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