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東西南北

ニッケイ新聞 2009年4月4日付け

 ゴイアス州の公立校で三月三十日に起きた現金紛失事件で、警察官が一五~一八歳の男子学生を全裸にして所持品と身体検査を行ったとして、学生や保護者から苦情が出ている。州教育局も権力をかさにきた行為で行き過ぎと判断し、捜査を要請したが、紛失した現金は見つからないまま。身体検査を受けた生徒は学校側が指名したともいわれ、現金紛失そのものも問題だが、学校側の対処の仕方、警察官の捜査のあり方など、多くの問題が喚起されている。
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 二日付エスタード紙が、蘭に魅せられ、販売や栽培の他、蘭についての講座も開いたりするようになった男性を紹介。奥さんへのプレゼントに一鉢のはずが一ダースも買い込んだのは、公務員だった一九八〇年のことで、六年後には公務員を退職した。今は顧客の蘭の世話や蘭の貸出も行うなど、蘭とのつながりは無限に広がっている。土に親しみ、花を愛で、育て、教える楽しみに、人との出会いや、喜びや感動の分かち合いもある。生活の全てが蘭につながっているようでも、自宅には蘭は持ち込まない。もっとも、奥さんが育てているサボテンが何十鉢もあるというが…。
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 生物学者で、ブラジル化学促進協会の会長なども要職を歴任したクロドヴァウド・パヴァン氏が三日、サンパウロ総合大学附属病院でガンのため死亡した。遺伝子研究の第一人者とされ、国内外で広く活躍した学者だった。享年八九歳。
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 リオ州警察が二日に偽の大学教師を逮捕した。身分証明書の発行が遅いと文句を言いに行った警察で疑問を持たれて発覚したもので、一年間月八千レアルの給与を払っていた大学は、自分達は被害者だという。

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