ホーム | 日系社会ニュース | 援協定例役員会=50周年で記念シンポジウム=日系医療機関をテーマに

援協定例役員会=50周年で記念シンポジウム=日系医療機関をテーマに

ニッケイ新聞 2009年6月5日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は五月二十八日午前十一時半から、本部会議室で五月定例役員会を開いた。各部・委員会から報告・会計報告があったほか、日系医療機関の充実をテーマとしたシンポジウムの開催が提案・承認された。
 同シンポジウムは、援協創立五十周年を機に、移住者とその子弟らの援護支援を目的に設立された各団体が、長年培った貴重な経験と技術、知識を交換することによって組織の連携強化を目指し、更なる発展を目的として企画された。
 ベレン、サルヴァドール、カンポ・グランデ、クリチーバ、ロンドリーナ、ポルト・アレグレなどから参加機関を募ることが確認された。
 原案、八万五千九百レアルの予算ともに拍手で承認された。今後、各地方の団体へ参加要請を行う。
 現在外壁工事が進む福祉センターへの寄付は、四月の一カ月間で百七件、十二万七千五百九十六レアル。二〇〇七年から五月二十七日現在までに二百九十三件の寄付があり、総額は七十三万六千三百五十五レであることが報告された。
 引き続き企業や団体に建設寄付を呼びかけると共に、職員がボランティアで青葉福祉祭りの屋上食事処を担当し、利益を建設資金に充てる。
 なお、総合診療部が四月に行った巡回診療は、サンパウロ州十一カ所で実施し、合計診察数は千三百二十五件だった。
 会議の中で、昨年刊行された「日伯友好病院二十年史」のポルトガル語版「Historia de 20 anos do Hospital Nipo-Brasileiro」(全百四ページ)が出席者に配布された。千二百部が印刷され、訂正後に関係者らへ配布する予定だという。