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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月11日付け

 サンパウロ州では、新型インフルエンザの治療薬タミフル配布用のポストを設置しても薬の入手が困難で、処方箋片手に悩む人が多いというが、サンパウロ市の25・デ・マルソでは、ニセ薬を売るカメローも出現した。人々の不安や弱みに付け込むという意味では、新型インフルの情報サイトと見せかけてコンピューターウイルスを送り付けるソフトも登場しているので注意が必要。南大河州ポルト・アレグレでもカメローによる薬販売が報告されており、こちらもニセ薬の可能性ありという。
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 キャプテンでゴールキーパーのセニ復活が間近なサンパウロFCが、五連勝でブラジル選手権四位に浮上。一方、ロナウドの欠場で五連敗のコリンチアンスは一一位に落ち、同選手権のタイトルは無理との監督発言まで飛び出した。一時は四位につけていたコリンチアンスだが、サンパウロ州選手権、ブラジル杯の快進撃が嘘のよう。九日のマラカナンでの対フラメンゴ戦では、ロナウドがリオのチームに入らなかった事を不満とするファンがブーイングの場面も。同じく欧州から国内に復帰した〃皇帝〃アドリアノが決めた一点が、コリンチアンスのタイトル奪取を絶望的なものとした。
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 それぞれの町にはそれぞれの町を特徴付けるものがあるが、ペルナンブコ州都レシフェから一六六キロの所にあるフレイ・ミゲリーニョは、ガルソン(ウエイター)の町として知られている。小規模な農場や牧場で生計を立てる人以外は、年金生活者か公務員という一万五〇〇〇人の小さな町だが、レシフェやサンパウロ、リオにまでいる同市出身のガルソンは、接待技術や機転の早さなどで定評があるようだ。近隣の町で働くガルソン達は、週に一度集まり、互いの交流と情報交換なども行うという。

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