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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年10月28日付け

 26日の百周年評価シンポの最初に行われた「百周年とメディア」(オクバロ・ジョルジ=コーディネーター)は興味深かった。フォーリャ紙元編集長(現エスタード論説委員)、現役のグローボTV局サンパウロ編集局長、マスコミ批判ラジオ番組の司会らそうそうたるメンバーが、揃いもそろって非常な親日家であることの凄さを痛感した▼たっぷり意見を聞いたが、正直言って、なぜ昨年あれほどブラジルマスコミが好意的な報道を繰り広げたかという謎は解けなかった。というか、本人たちは無意識にやったのだということが分かった▼グローボ編集局長などは、昨年3月からのわずか3カ月間に百周年関連で250本もの番組を作ったというので驚いた。2分ぐらいの短いニュースから6本のシリーズ(連載)、さらにグローポ・レポルテルとグローボ・ルラウで特別番組まで作り、まさに局をあげて祝った▼3人に共通していたのは、身近に深い付き合いをする日系人がいることだ。特にグローボの女性編集局長は、夫が日系二世で3回も訪日している。「自分も日系人の一人だと思っている」という言葉が、私には重く響いた▼通常、我々は「日本人の血が入ったものが日系人」だと考えている。それから言えば、二世とその子供は日系だが、ブラジル人配偶者は同じ家族でありながら日系人ではない。でも「私も日系人」と思われることは、日系社会にとってはとても有り難いことだ。そのような絆の積み重ねの上に、昨年のブラジルマスコミの親日系報道があったとすれば、日本で使う「日系人」とは別に、コロニアにおいては規定し直す必要があるかもしれない。
 (深)

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