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東西南北

ニッケイ新聞 2009年12月1日付け

 サッカーのブラジル選手権は残り1試合となった時点で、どんでん返しとも言うべき展開に。試合直前に優勝から4位までの可能性ありと報じられたサンパウロFCがゴイアスに破れ、現在の順位は、1位フラメンゴ、2位インテルナシオナル、3位パルメイラス、4位サンパウロ。フラメンゴ以外は、優勝するためには、自分達が勝つ以外に、他のチームが引き分けるか敗けるかという条件も必要となる。最後の最後に笑うのは誰?
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 今年最後のフラメンゴ対コリンチアンスの試合では、アドリアノとロナウドの対決を待っていた人も多かったが、試合直前にアドリアノが足に火傷し休場。それを聞いた青年が「脱毛していたのかな」とぽつり。一方、外見を気にする青少年達に気がかりなものの一つは体型で、中には筋肉増強剤を使って理想の体型作りに励む人も。ただ、筋肉増強剤は副作用もあり、専門家の指導が必要だ。11月24日に刺青をするための麻酔後に倒れ、27日死亡のサンパウロ州オザスコの16歳少女は、この筋肉増強剤を使っていたとして、死因を解明中。3年前に学校を退学し、以来、スポーツジム(アカデミア)に入り浸りの生活だったという。
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 「世界ノー買い物デー(買い物をしない日)」の11月28日の新聞には、古着をリフォームして飾りつけている少女の写真。29日には、カーニバルの山車製作が始まり、熟練工不足が頭痛の種との記事も。どこの世界でも、確かな技術を持つ人は引く手あまただ。
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 ホンジュラスと同じ日に大統領選挙が行われたウルグアイでは、ホセ・ムヒカ氏が当選。14年間牢獄生活後に解放された元ゲリラで、現行政策を引き継ぐ意向表明の同氏当選は、現政権への賛成票でもある。

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