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東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月9日付け

 7日のサントス対サンパウロ戦は伝統カードの一つだが、ファンにとっての見所は、復帰第1戦でのロビーニョの活躍。前半はベンチで新鋭ネイマールのペナルティゴールを喜ぶ役回りだったロビーニョも、後半はフィールドに。投入直後にサンパウロに同点にされたが、ウエスレイのパスにかかとをあわせたシュートは、キーパーのセニの脇を抜けてきれいに決まった。ドリブルの冴えや、守りの選手をかわしてゴール前に切り込むあたりはさすが〃ロビーニョ・マジック〃!
     ◎
 5日のサンパウロ市でのショーを皮切りに国内ツアーを行っている米国の女優で人気歌手のベヨンセさん。サンパウロ市のショーはこちらも人気のブラジル人歌手イヴェッテがオープニングを飾ったが、6万枚の入場券はあっという間に売り切れ、通路にまで立ち見客が押し寄せたこの夜は、イヴェッテの影が薄くなる程の熱狂振りで、雨も天上でしばし休止。リオで7、8日とショーを行った後、10日のサルバドールでのショーを最後に帰国する。
     ◎
 サンパウロ総合大学などの入学手続きが始まった8日、ネットでは泥の中で転がりまわる新入生の姿なども流れたが、ペルナンブコ州レシフェでは、最終学年だった連邦大学学生アウシーデス・ド・ナシメント・リンス君殺害犯の捜索が続いている。廃品回収業の母親や地区住民の誇りだったという同君は、公立高校から連邦大学にトップで入学した学生。麻薬密売者と見られる二人組が家に押し入った6日、探している相手は隣に住んでいると聞いて立ち去った賊が、再び舞い戻り発砲。頭に2発を浴びて死亡したアウシーデス君の遺体は、7日に埋葬された。眩しい程の笑顔の写真が悲しみの涙を誘う。

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