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東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月27日付け

 連邦直轄区の特別委員会が26日、全会一致でアルーダ知事の弾劾請求の議会上程を決めた。2日の区議会で請求受け入れとなれば、同知事は20日以内に異議申し立てを行い、特別委員会の審査を受ける。同委員会が再び弾劾請求上程の場合は、定員の3分の2以上の承認で、職責剥奪、5年間の政治活動停止となるが、辞任すれば、政治活動停止は免れる。
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 サンパウロ市都電(CPTM)ブラス駅構内に、2月から開設されたコーナーが好評だ。本来はポルトガル語と数学の質問に答えるはずの教師には、人生相談役も求められるというから大変だが、生徒の職種も、詩人、音楽家、デザイナーなど様々。大学や採用試験の受験準備のために来る人もいるという。丸テーブルを囲んでの学習コーナーの営業(?)時間は月~金曜の10~19時。
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 新入生いじめの代名詞の様に考えられている〃トロッチ〃という言葉。燃料用アルコールを飲まされた、酸をかけられて火傷した、飲み代を稼ぐため車の運転手達にお金をせびらされたなどは、嘆かわしきトロッチの例だが、サンパウロ総合大学(USP)新入生40人によるサンパウロ州バウルーの学校の壁塗り替えは、地域で歓迎された例。当該校の壁は28年も塗り替えられてなかったとか。
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 動植物の生態系豊かなブラジルでも、絶滅の危機に直面する動物はいるが、リオの動物園では、09年9月から3月の繁殖期に、飼育動物の出産が相次いでおり、関係者を喜ばせている。動物園の新しい仲間は、アリクイのタマンドゥア・ミリンや猿のマカッコ・プレゴ・ロブストなど97匹。サンパウロ州リベイロン・プレットでは、南米で唯一の熊であるメガネグマのオスにお嫁さん輸入の話も。

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