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JICA=新旧ボランティアが一堂に=聖市で初の着任・離任式=派遣者数は過去最高に

ニッケイ新聞 2010年7月6日付け

 国際協力機構(JICA)日系社会ボランティアの着任および離任式典が5日午前9時からニッケイパラセホテル中2階会議室で行われた。
 昨年までオリエンテーションのプログラムの一環であった着任、離任式が式典として開催されるのは今回が初めて。当日は2008年度派遣のボランティア20人、今年度派遣の37人が一同に集まる新旧交替の式典となった。
 開催にあたり芳賀克彦JICAブラジル事務所所長は、「式典を開く事でボランティアにとっても節目となる。ここ日系社会への挨拶とともに広く派遣の意義、重要性を知ってもらいたい」と述べた。
 同式典には来賓として大部一秋在サンパウロ総領事、林まどか文協副会長、森口忠義援協会長、園田昭憲県連副会長、飯星ワルテル下議(伯日議連副会長)らが出席した。
 開会の辞、日伯両国歌の斉唱、芳賀所長の挨拶に続き、飯星副会長がボランティアに対し感謝の言葉を述べた。
 新旧合わせて57人のボランティア全員の名前、職種、赴任先が読み上げられ、やや緊張気味の表情がみられる新任者たちから「よろしくお願いします」、日焼けした顔が目立つ離任者たちから「お世話になりました」の言葉と共に一礼が行われた。
 引き続き、林文協副会長、森口援協会長、園田県連副会長らの挨拶。サンパウロ総領事に着任する以前、JICAに2年半ほど出向していた経験のある大部総領事は、これまで50余の各日系団体を訪れ、JICAボランティア達と直に交流があったことに触れ、「一日千秋の思いで各日系団体が皆様を待っている。そしてボランティアはその土地で深く愛され、頼られ、元気の源になっている。帰国される方々、おつかれさまでした。着任された方は先人の努力を忘れず頑張ってください」と労いと、はなむけの言葉を送った。
 クイアバのバルゼア・グランデ日伯文化協会の野球部で指導を行う中道優太さん(23歳、福岡)が「同期との絆、活動を通じての出会いを大切にし、それぞれの熱い気持ちで一歩ずつ進んで行きます」と着任者を代表して挨拶を行った。
 離任者の代表は、こどものそので活動した安藤徳子さん。日系社会、JICAスタッフへの感謝を述べ、2年の豊富な経験を語った。最後にブラジルは第2の故郷だと言う離任者の提案で「ふるさと」の合唱が行われた。
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 今回着任したボランティアは、シニアが9人と、青年が28人。今回の着任者と昨年(09年度派遣)の着任者を合計すると、15年間続く同派遣制度で最多数の80人のボランティアが伯国で活動することになる。昨年、今年と派遣人数の増加における要因として、現職小学校教師の特別枠が設けられたことがある。
 日本でのデカセギ子弟の受入れ策として、教育委員会の要望で昨年から取り入れられたもの。今年は日系ブラジル人が多く滞在する地区の公立小学校から7人の教師が派遣された。
 その一人、斉藤敏則さん(36歳)は神奈川県藤沢市の小学校教師。現在赴任している学校には日系子弟はいないが、地域の日系人との付き合いの中で、ポルトガル語能力、異文化への理解を持つ必要性を感じたという。帰国後には同市北部の工業地帯付近の小学校への赴任を希望している。
 着任者は22日まで聖市で実践的なポルトガル語教育を中心とした現地適応訓練を受け、翌23日各赴任先へ向かう。

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