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岡山県人移住百周年を祝う=聖市=他県に先駆けた留学制度=古矢副知事「逆に元気づけられた」

ニッケイ新聞 2010年8月24日付け

 ブラジル岡山県文化協会(根岸健三会長)は22日、県人ブラジル移住百周年、県費留学制度創立51周年式典をリベルダーデの愛知県人会館で挙行した。母県から古矢博通副知事、岡崎豊議会議長らを始めとする14人の慶祝団を迎え、会員、関係者ら250人ほどが節目の年を祝った。

 大部一秋在サンパウロ総領事夫妻、根岸会長、岡詢・同会名誉会長、木多喜八郎文協会長ほか日系団体代表、日系議員代理など多数の来賓が訪れた。
 県費留学生OBらが司会を務め、午前10時過ぎに式典は開会。日伯両国歌斉唱、先没者への黙祷に続き壇上の来賓が紹介された。
 根岸会長が挨拶に立ち、1910年の旅順丸で渡伯した116人から始まった県人移住の歴史、他県に先駆けて始まった県費留学生制度の実績などを紹介し、「亡き先輩方のご苦労を忘れず、今日のこの日を迎え、決意を新たにする」と先没者への労いと、抱負を語った。
 古矢副知事は「県人会の皆様の温かい歓迎に感謝します」と述べ、石井正弘知事の祝辞を代読。知事は県人の苦労を偲び、活躍を「誇りと思い、敬意を表する」と称賛し、自らが掲げる「元気な岡山」「暮らしやすさ日本一」実現のため邁進する事を表明した。
 両親が同県津山市出身という木多会長も、祝いの言葉を贈った。
 県から県人会へ備前焼の花瓶、雛人形などが贈られ、日系3団体への寄付を贈呈。功労者8人、高齢者61人、模範会員らが表彰を受けた。高齢者表彰では古矢副知事がそれぞれの席まで向かい、一人ひとりに表彰状と記念品を手渡した。受け取った賞状を手に涙を浮かべる人もいた。
 最高齢者103歳の森広登さん(岡山市)が壇上に立ち「ブラジルの温かい国民性、気候に恵まれ、100歳を3回突破することができました」と高齢者を代表し、矍鑠と謝辞を述べた。
 県費留学生、技術研修生OBを代表して根岸会長の長男・吉郎さんが挨拶し、現在の仕事が出来るのも研修のおかげとして「後輩のためにもぜひ続けていって欲しい」と事業存続を願った。
 同県民愛唱歌「みんなのこころに」の合唱後、閉会の辞が述べられた。
 その後は祝賀会に移り、カラオケ、カポエラ、サンバショーが繰広げられ、喚声が沸き、歓談が弾んだ。
 式典後、根岸会長は「(式典中)ミスもあったが、若い者たちが活躍してくれた」と満足げに話し、自身の4人の子供たちが利用した研修生制度について「今後ともぜひ続けていきたい」と意気込んだ。
 古矢副知事は「激励のつもりが逆に元気づけられた。いつまでも思い続けてもらえるような母県でいたいと思う。しっかりせんといかん」と表情を引き締めた。
 県県民生活部国際課の藤本悌弘課長によると、県費留学生制度は他県人会に先駆け1959年に始まった。
 留学制度は2003年度に終了したが、79年に始まった海外技術研修制度は現在も続き、28カ国、324人(伯国人132人)が母県で研修を受けている。

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