ホーム | 日系社会ニュース | スポーツ教室で日語校交流=ピラール=聖南西6校から58人=青空の下で和気藹々と

スポーツ教室で日語校交流=ピラール=聖南西6校から58人=青空の下で和気藹々と

ニッケイ新聞 2010年12月11日付け

 聖南西地区の日本語学校のスポーツが好きな13~17歳の生徒が参加する「聖南西青空スポーツ教室」(聖南西教育研究会主催)が11月20日、ピラール・ド・スール文化体育協会のグラウンドで開催された。

 これは日本語学校の生徒が普段やらないようなスポーツを楽しみ、他校生徒と交流を図るもの。12月に行われる林間学校とともに生徒がとても楽しみにしている地区行事の一つになっている。今年はピラール、コロニア・ピニャール、イビウーナ、ピエダーデ、レジストロ、カッポン・ボニートの計6日語校から過去最高の58人の生徒が集まった。
 同校で体育を指導する米村麗華教師(22)と同校の教師により進行。午前10時前にグラウンドに集合して出席をとり、教師から「このスポーツ教室での約束は何でしょうか」と問いかけると、生徒からは「新しい友達を作る」「何でも一生懸命やって楽しむ」「時間を守る」などと答えが返ってき、この青空スポーツ教室がその目的とともに生徒の間に深く浸透している様子が伺えた。
 「日本語学校の行事なので進行は日本語で行う」という地区の方針通り、時折ポルトガル語を交えながらも説明などはほとんどが日本語であったが、多くの生徒は理解しており、わからない生徒も聞き取ろうと頑張ったり他の生徒にたずねたりと、ただのスポーツの場ではなく生の日本語に触れ合う場となり、日本語学校の行事としての意義が感じられた。
 はじめに「ペア作り」ゲームで体をほぐし、その後今回のスポーツ教室のメイン競技である『タグラグビー』を行った。タグラグビーとは、ラグビーを基にした競技で1チーム5~7人で行い、タックルの代わりに各選手が腰につけたタグをとり、ボールを持って相手陣地に攻め込み点数を競うもの。近年日本では体育の授業に取り入れている小学校が増え、全国大会も開かれている。
 パス練習やルール説明、練習試合でやり方を確認。男子6チーム、女子5チームがそれぞれ総当たりのリーグ戦を行った。参加生徒はすぐにルールを理解し、多くの生徒が初めてとは思えない程スピーディーで白熱した試合が繰り広げられた。他のチームの応援も盛り上がり、女子の部は3チームが同点優勝になる熱戦だった。
 午後は午前中のタグラグビーのタグを使った「タグ取り」チーム対抗戦。その後、二人組になり縄跳びを行った。これは二人で2本の縄跳びを持ちかえて持ち、体を回転させたり移動させたりしながら跳ぶもので、生徒は初めて体験する数々の跳び方に少し戸惑いながらも興味を示し、ペアで息を合わせて成功に向けて何度もチャレンジしていた。
 最後に男子、女子それぞれが横並びになり、縄跳びを持ち替えて全員一斉に跳べるかチャレンジしたが、残念ながらこれは成功しなかった。それでもこの日のプログラムの最後に参加生徒全員が一つとなってチャレンジしたことでより一体感が生まれた。
 午後4時に全プログラムが終了したが、指導教師によると、今回は午前午後通して運動量の高い競技ばかりで、これまでで一番ハードなスポーツ教室だったという。
 その言葉を裏付けるように、途中で足がつったり翌日に筋肉痛になったりするなどの生徒が続出し、普段あまり運動をすることのない生徒にとっては肉体的には多少きつかったように見えた。しかし、終りの挨拶の時に教師が「体はとても疲れていると思うけど、今みんなすごく楽しそうですごくいい顔をしている。気持ちはまだまだ元気だね」とねぎらいの言葉をかけると、生徒の顔から充実感溢れる笑顔がこぼれた。
 終了後はピラール日語校の母の会が用意したカフェをとりつつ、様々な学校の生徒が入り混じって談笑した。

image_print

こちらの記事もどうぞ