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東西南北

ニッケイ新聞 2011年11月29日付け

 26日夜、リオ市南部のラゴア・ロゴリーゴ・デ・フレイタスで、恒例の水上ツリー点灯式が行われた。高さ85メートル、重さ542トンのツリーは水の上に浮かぶタイプでは世界一で、飾られた小型電球は330万個。発光ダイオードなどの開発で省力化も進み、各地のツリーは大型化の傾向にある。サンパウロ市イビラプエラ公園のツリーは4日に点灯式の予定だ。
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 クリスマス商戦とか待降節といっている間に、来年のカーニバルへの準備が着々と進んでいるブラジル。サンパウロ市では26、27の両日、衣装の公開や青年向けのパーティが行われたチームもあり、〃全体練習〃の言葉も頻繁に聞かれるように。来年のサンパウロ市は、コリンチアンスがルーラ前大統領、ヴァイ・ヴァイがジウマ大統領をエンレードのテーマに採用。ジウマ大統領のサンバ姿が見られるか?
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 リオデジャネイロ州でのファヴェーラの制圧が昨年から進んでいる。2014年のワールド・カップ、16年のリオ五輪など、間近に国際的な注目度の高いイベントを控えている時期だけに、なんとかそれに間に合うように、リオ州としては「安全」であることを世界にアピールしていきたいところだろう。それだけに、警察と麻薬組織との癒着など、早期での洗い出しを期待したいところ。ましてや、サンパウロ州がその背後に絡むなどと言うのは言語道断で。

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