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本部より一足早く60周年=熊本県人会ロンドリーナ支部=サンパウロから慶祝団も=婦人部20周年もあわせ

ニッケイ新聞 2011年12月6日付け

 熊本県人会ロンドリーナ支部(平川俊六会長、60家族)は同会創立60周年・婦人部発足40周年を祝う記念式典を13日、同市の東本願寺会館で開催した。サンパウロの同会本部(小山田祥男会長)より7年早く結成されている。同州セルタネージャ、マウアー・ダ・セーラなど近郊からも会員が参加したほか、本部からも小山田会長をはじめ23人が訪れ、約100人が出席して喜びを共に分かち合った。

 同会は、1951年に熊本県出身の柔道家・木村政彦を団長とする使節団が来伯した際に催された歓迎会の席上で結成。吉田甫(はじめ)を会長に8人で発足。中川芳則現名誉会長の父で初代会計を務めた初若氏は、サンパウロの熊本県人会本部創立に関わっている。
 創立20年を機に71年に婦人部を結成、90年代には近郊都市の出身者も同会に招き入れ、最大70家族まで増えた。
 08年には熊本県出身で最後の笠戸丸移民・中川トミさんの記念公園造成への募金活動、東日本大震災にも本部を通じて6千レアルを寄付した。また、5年ごとに記念式典を開くほか、新年会や年1回の温泉旅行などの活動を行っている。
 式典に先立ち、本堂で先没者追悼法要が営まれた。前日から降り続く雨で肌寒い中、参拝者は手を合わせた。
 会場を会館に移して式典が開始した。平川会長は「60年を本部会員とともに祝えることを嬉しく思う」と挨拶。
 中川名誉会長は、本部でも会計役を10年務めたことに対し「私たちは、本部と一番近い支部だと感じている。更に結びつきを深めたい」と話した。
 本部と支部で記念品の交換が行われた後、小山田会長は九州新幹線開通を祝って10月に県人会で訪日したことに触れ「今度は一緒に帰省しましょう」と話すと、平川会長は「ぜひとも。本部主催の演芸会にもまた皆でお邪魔します」と笑顔で返した。
 功労者表彰に続き、80歳以上の敬老者22人に表彰状が手渡された。101歳を迎えた中川政行さんには特別表彰として県知事からの記念品が贈られ、会場から拍手が上がった。
 婦人部長を10年間務めている大塚節子さん(86、熊本)も表彰状を手に「皆の助けがあったお陰、気が付けば活動が続いていました」と笑顔を見せた。
 サンパウロ本部の柳森優名誉会長による乾杯の音頭で昼食会が始まり、続けて行われた演芸会では本部と支部双方から出演、日本舞踊、琴の演奏、漫談など多彩な演目が披露され、参加者達は和気藹々と会話を楽しんだ。
 功労者表彰を受けた平山ペードロさん(69、二世)は隣町のマウアー・ダ・セーラ市で暮しており、催しのたびに果物などを寄付している。「生まれはブラジルですが、なぜか皆と馬が合う。私達二世にとっても必要な団体なんです」と笑顔を見せる。
 サンパウロから訪れた本部会員の高原恵美子さん(80、熊本)は56年、家族でロンドリーナに入植した。「私が入植した時は鉄道沿い全てがコーヒー園。日本の発展を耳にし、『こんな田舎にいられない』と焦って聖市に出たけれど、こんなに発展するとはね」としみじみ語った。
 中川名誉会長が「会員の高齢化で5年後はどげんなるか分からん。ばってんまた今日みたいに皆で楽しく集まりたいと願っとります」と熊本弁で挨拶すると、参加者は拍手で応え、式典は終了した。

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