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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年2月15日付け

 年明けからカーニバル後まで日系イベントがない。いわゆる「ネタ枯れ」で邦字紙記者泣かせの時期。頼りはシーズン真っ盛りの総会だが、同日に重なることが多く、自然と優先順位は役員改選の有無になる。愛知県人会では、38歳の小松ジェニ会長が誕生した。豊田瑠美会長に続き、二代続いての女性会長でもある▼若い世代の呼び込みに苦心している他県人会の見本となるような新風に期待したい。若いといえば、サンパウロ州アンドラジーナ市の小野ジャミル市長は、89年に29歳で福島県人会長に就任している。はっきりとはいえないが、最年少会長なのはあるまいか▼後の市長だけに「さすが先輩会員方の先見の明が…」と冷やかすと、どうも事情は違ったようだ。当時、会が大モメしており、県費留学から帰国したばかりで事情を知らない小野青年に白羽の矢が立ったのだとか。「あの時は参りましたね」と笑っていた。こちらはどんな顔をされているだろうか▼南日伯援護協会(ポルトアレグレ)の総会では、医学博士で御年86歳の森口幸雄氏が新会長に就任した。顧問だったうえ、サポート役の副会長が息子のエミリオ氏なのだからこれまた異例だ。これには訳がある。数年来、文協が日本語学校として使用する土地家屋を、所有者である援協が売却しようとしている問題解決のためのよう▼先の会長が対立の核だっただけに、同地コロニアの重鎮が担ぎ出された格好だ。就任あいさつでも「次世代へのスムーズな橋渡しが目的」と代打宣言。大変な役目だが、援協、文協双方会員の支援、歩み寄りにも期待したい。それは日本語を学ぶ約100人の生徒の願いでもある。(剛)

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