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サンパウロ・カーニバル=日本、日系人が今年も活躍!=「念願叶った」「来年も出たい」との喜びの声

ニッケイ新聞 2012年2月21日付け

 サンパウロの夜を華やかに彩るカーニバルがアニェンビーのサンボードロモであった。18、19両日にはエスペシャル14チームが出場した。豪華な山車に凝った衣装が観客を魅了し、バテリアが刻むリズム、美女達のステップに観客は酔った。朝日が昇るまで続いたパレードには、今年も多くの日本人や日系人が参加した。

 「2012年はもう終わった」—。パレード終了後、汗をかきながら話すのは『ドラゴンイス・ダ・レアル』に家族で参加したバテリアの藤田正嗣さん(39、兵庫)。17日付け本紙で紹介した〃サンバ一家〃だ。
 一人娘の流々ちゃん(9)は、黒地に金色の大人っぽい衣装に身を包み、アーラ・ダス・パシスタスで踊り切った。「とても緊張したけど、来年も出たい」と笑顔。
 母の真樹子さん(38)も「また明日から来年の準備が始まります」と爽やかな表情を見せた。
 初日最後の『マンシャ・ベルデ』の山車の上で朝日に照らされつつ踊った池田イビさん(32、三世)。緊張のあまり前日は一睡もできなかったという。2年前からサンバを始め、昨年は『トゥクルビー』で出場した。
 「両親は全く興味がないけど私はサンバが大好き。もちろんパルメイラスもね」ととびきりの笑顔を見せた。
 「念願が叶いました」と話すのは、日本からパレードに出場するため来伯した帆足英二さん(69、東京)。妻邦子さん(57、鹿児島)と18日の『アギア・デ・オウロ』に参加した。
 英二さんは、友人2人とバテリア(打楽器隊)を組み、ミニライブを行うほどのサンバ好き。
 初参加だが再度の出場を誓った。「古希になっても参加したい」と興奮した面持ちで話した。
 「昨日観客として眺めていた場所で踊れるのが信じられない」と感動する宮城新垣三千代さん(35、沖縄)、同じく『アギア』で友人2人とともに出場した。
 サンバを習い始めて2年目。「始めた時は本番に参加するなんて想像もしなかった。もっと練習しないといけない」と刺激も受けたようだ。
 「ブラジルへ来たからには見ておこうと思った」と小嶋竜輔さん(34、滋賀)、陽子さん(32、大阪)夫婦。柵にもたれながら、音楽に合わせ体を揺らした。駐在1年目でカーニバルを観るのは初めて。
 「叩いて踊っているだけだと思っていたが、パレードそれぞれにコンセプトや物語があると知った。事前に勉強すればもっと楽しめそう」と竜輔さん。陽子さんは「来てよかったです。来年はぜひ夫婦で出場したいですね」と意欲を語った。

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