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ニッケイ新聞 2012年2月21日付け

 全員の入場から退場まで60〜65分と厳しい時間制限が設けてあるカーニバル。出場した人によれば「時計で計ってみると門を入って、出るまでちょうど10分だった」とか。どのエスコーラも3千人近くが出場するため、脚光を浴びる時間は実はとても短い。しかし出場する人にとっては、この上なく濃密な至福の時間なのだろう。こればっかりは出てみないと分からない時間感覚なのだろうが。
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 14あるチームの中でもより盛り上がるのはサッカーチームを応援するエスコーラ。開始前には手旗がピスタから観客席に投げ込まれ、試合さながらチームカラーの垂れ幕が客席を覆い、発煙筒も焚かれるほど。初日は『マンシャ・ベルデ』(パルメイラス)がトリで最後まで賑わったが、2日目は『ガビオンイス・ダ・フィエル』(コリンチャンス)が最後から2番目で盛り上がったものの、トリの『トム・マイオール』では人がほとんど帰り、客席は嵐が去った後のよう。
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 食品加工専門家、青木道子さんが紹介するのは塩麹。麹に水と塩を混ぜて発酵・熟成させたおかゆ状の調味料で「料理前に肉を浸すとうま味が増すし、茹で野菜に和えたりドレッシングにも。使い道も豊富な万能調味料」と太鼓判を押す。ビタミンや乳酸菌を豊富に含んでいるため、整腸・美肌効果もあり、老化防止にもなるとか。

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