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コリンチアーノ=1万人が日本へ応援に?!=来月のクラブW杯に向け=先月4千人強がビザ取得=大騒ぎを心配する声も

ニッケイ新聞 2012年11月23日付け

 1万人のコリンチアーノが日本へ—!? 来月上旬、東京で行われるクラブチームによるサッカーの世界選手権大会(FIFAクラブワールドカップ)まで1カ月を切り、南米代表として出場するコリンチアンスの熱狂的サポーター(コリンチアーノ)が日本出発に向けた準備を着々と進めているようだ。コリンチアンスの出場が決定している準決勝は12月12日に開催予定で、決勝と3位決定戦は16日。サポーターを「fieis」(信者)と呼ぶファナチコな応援スタイルで悪名高い(?)サポーターらの日本〃侵略〃が間近に迫っているようだ。

 リベルタドーレス杯優勝を決めた直後、同クラブ役員は「1万人の応援団を日本に送る」と宣言してサッカー関係者を驚かせたが、まんざら大口ともいえない雲行きとなってきた。
 在聖総領事館によれば、試合観戦を目的としたビザの交付数としての統計は取られていないが、先月から交付数が増加し、なんと10月だけで約4300件もの短期滞在ビザが発給されたという。これは、月平均850件(昨年の例)というデータからみればずば抜けて多い数字だ。
 昨年の同杯で優勝したサントスの応援団は全伯9位で530万人といわれ、その中から1500人が日本へ行った。コリンチャンスは全伯第2位の応援団人数2510万人を抱えることで有名であり、現在のペースでビザ申請が続けば1万人の大台を突破する可能性もあるようだ。
 在東京ブラジル総領事館もコリンチアーノ向けに地図、ホテル、レストラン情報に加え日本でのルールや習慣をまとめたのガイドブックを作成しており、ブラジル政府としても準備万端のようだ。
 9月27日付フォーリャ紙電子版によれば、チーム側が開催団体のFIFAに対し、選手団や理事らをサポーターから守るためには何人の護衛を連れて行く必要があるかなど、安全面に関する詳細な情報を求めたという。万が一決勝戦までいけなかった場合、選手の宿泊するホテルやスタジアム、練習場に大勢のサポーターが抗議のために押し寄せ、混乱を招くのではないかとの懸念だ。
 競技の実行委員会によれば、コリンチアンス出場試合(12月12日予定の準決勝戦)のチケット2万枚のうち、半数の1万枚はブラジルで購入されたといい、それに加え日本在住のデカセギ・サポーターも多数いることも考えれば、当然の懸念といえるだろう。
 11月14日放送のグローボTVのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」によれば、コリンチアンスの関連商品を専門に扱う店では、日本に持って行くための応援グッズを買い求める客が連日訪れるという。「リベルタドーレス杯で優勝したときから既に日本行きを決めていた」「どこにでも着いていく。地球の反対側で試合を観られるなんて、感動もひとしお」などと熱っぽく語るサポーターの声を報じた。さらに同番組は「コリンチアーノは日本で誤解されないように注意を払う必要がある」と、日本での振る舞いに関する注意を喚起した。東京特派員ロベルト・コバリッキ記者は「コリンチアーノは日本を〃侵略〃する準備ができている」とinvadirという単語を用い、「日本にはジェイチーニョがない。すべてが規則にのっとっている」と忠告している。
 また日本語のコリンチアンスのチームソングまで出回っている。訳して歌っているのは、一昨年ののど自慢大会グランドチャンピオン、あのロベルト・カザノーバさん夫妻だ。動画を投稿するHPには既に1万回以上の閲覧があり、日本行きを準備するコリンチアーノは毎日口ずさんでいるに違いない?!

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