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東西南北

ニッケイ新聞 2014年1月23日

 国立気象観測所(Inmet)のデータによれば、この夏、記録的な猛暑が続くサンパウロ市では、1月初めの20日間の平均気温が31・3度で、1956年の30・9度を0・4度上回り、1943年の観測開始以来最高に達したと22日付フォーリャ紙が報じた。今年もっとも気温が高かったのは1月3日で35・4度、同所の観測史上9番目に高い気温だった。サンパウロ市の21日の最高気温は32・3度と厳しい暑さで、海からの風の影響で一時的に強い雨が降り、市北部、東部、南部、中心部では浸水の危険性に見舞われた。この暑さは今月いっぱいまで続くもよう。体調管理にご注意を。

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 21日12時30分頃、マルジナル・ド・チエテのサンパウロ市北部のジュリオ・デ・メスキータ・ネット橋付近でマニフェスタソンが起きた。20日に起きた16歳の少年のバイクでの交通事故死の原因を、住人が軍警の車が道を塞いだからと騒いだ。それに対応した軍警の白シャツに青い半ズボンという、夏用の「クールビズ」姿がそれ以上の話題を呼んだ。軍警によると「暑さのためではなく、迅速性を求めたからだ」というが、この格好には反抗者も拍子抜けしたのでは。

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 20日、フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長は、国際サッカー連盟のジェローム・ヴァルケ事務局長宛に、W杯期間中のバスの値段を無料にせず通常どおり3レアルで運営することを通達した。無料にする案はFIFA側が求めていたものだった。ハダジ市長としては市の財政を考えてのことだろうが、〃魔の6月〃だけにマニフェスタソンは大丈夫か。

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