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日本行脚の経験、歌に乗せ=「音楽で両国繋ぎたい」=サブリナ・ヘルシさん

ニッケイ新聞 2014年1月29日
サブリナ・ヘルシさん

サブリナ・ヘルシさん

「お声がかかればどこでも歌います!」―。一昨年2月から約2年間、車で日本全国35都道府県を旅し、日伯の音楽を織り交ぜた曲を歌って歩いたサブリナ・ヘルシさん(33、三世)が帰国、ブラジルでの活動に意欲的だ。日本でのエピソードを日ポ両言語で語りながら音楽ライブを企画している。問い合わせは、サブリナさん(11・95464・5264、sabrina.hellsh@gmail.com)まで。

聖市生まれ。本名はサブリナ・ヘルマイスター・四ヶ所。父方の祖父は福岡県出身。両家の苗字を織り交ぜ、ヘルシにしたという。

01年、21歳のとき「日本のことを知りたい」と渡日。静岡県浜松市の工場で仕事をする傍ら、音楽活動を続けた。06年に東京に拠点を移し、ブラジル系のレストランなどを中心にライブ活動を行い、08年に浅草サンバカーニバルで「仲見世バルバロス」のリードボーカルを務め、チームを優勝へ導いた。

東日本大震災後、被災地に支援物資を届ける活動をしていた在日伯人たちと共に被災地へ赴き、仮設住宅で歌謡曲やブラジルの曲で現地の人たちを励ました。

「日本のさまざま地方文化にふれたい」「家を失った仮設住宅に暮らす人々の気持ちに少しでも寄り添いたい」と、12年2月から日本全国の旅を始めた。以前訪ねた福島県や宮城県でできた友人や、各地の知人の家を転々とし、そんな彼女の計画に賛同したブラジル人から譲りうけた車で、北海道から沖縄県宮古島まで旅した。

佐渡島で太鼓グループ「鼓童」が主催する音楽祭、高知県の「よさこい祭」に参加するなど、各地でブラジル音楽を日本に紹介してきた。

美空ひばりを知ってから歌謡曲に魅せられ、ギター一本でボサノヴァと日本の曲を織り交ぜながら歌う。日本とブラジルの古きよき時代の郷愁をもっている歌声と親しまれ、旅中に「サブちゃん」と愛称もついた。

ブラジル人との交流がほとんどない地方では、「ブラジルじゃみんなが裸でサンバを踊るのか」と真顔で質問されて、「それは日本には忍者がいるのかと同じ質問だ」と返し、笑い合う場面があった。「人の交流がないと、こんなにも固定観点が強いものかと思った。喫茶店やライブハウスをめぐり、地元の人たちと仲良くなった。おしゃべりをしながらいろんなことを発見するのが心地良い」という。「人とふれあい、地域の人を通していろいろな地域文化を知る、そんな旅をブラジルでも」と声を弾ませた。

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