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東西南北

ニッケイ新聞 2014年4月1日

 3月30日に行われたサンパウロ州選手権準決勝で、イトゥアーノがパルメイラスに1―0で勝利する大金星で決勝戦に進出した。予選でサンパウロに勝利し、Bグループでコリンチャンスを蹴落として勝ち上がって来たイトゥアーノが、予選絶好調のパルメイラスまで倒した。全国選手権4部ながら2002年には同選手権優勝経験もある手強い伏兵は、12年ぶりの優勝を狙う。また、もう一試合は、サントスがペナポレンセを苦しみながらも3対2で下し、同選手権では6年連続での決勝進出を果たし、2年ぶりの優勝を目指す。決勝戦は6日と13日に2試合制で行なわれる。

 3月28日、サンパウロ州リベイロン・プレットの工場に拳銃とナイフを持った2人組の強盗が侵入し、人質2人をとって立てこもった。ろう城は2時間ほどに及んだが、最後は軍警の説得に応じ、強盗が自首した。人質となったのは従業員の男性と、工場長の妹の女性で、人質になっている間、男性は首にナイフ、女性は頭に拳銃をつきつけられ、「俺たちが死ぬときはこいつらも一緒だ」と、脅されつづけたという。

 ダッタフォーリャが行なった最新の世論調査によると、国民の最大の心配事として「健康」が45%でトップとなり、「治安」(18%)や汚職(10%)、「失業」(4%)、「貧困」(2%)を大きく上回った。ルーラ政権の最初の年にあたる2003年の調査の同じ質問では、「健康」はわずか6%に過ぎなかったが、その間に何が起こったか。PTが前保健相をサンパウロ州知事に立候補させているのは国民心理を読んだからか。

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