ホーム | 日系社会ニュース | コロニア4氏に春の叙勲=総領事公邸で堂々伝達式=文協で130人が祝福
川村、管野、福島、下本、森口5氏(左から)
川村、管野、福島、下本、森口5氏(左から)

コロニア4氏に春の叙勲=総領事公邸で堂々伝達式=文協で130人が祝福

 在聖日本国総領事館による『2014年 春の叙勲』の伝達式が5日、総領事公邸で執り行われ、川村真倫子さん(本名・万里子、85、二世)に旭日単光章、菅野鉄夫さん(85、福島)に旭日双光章、森口イナシオ忠義さん(79、二世)に旭日双光章、下本八郎さん(78、二世)に旭日中授章が授与された。四人の親族をはじめ、友人、コロニア団体関係者ら約70人が出席した。同日夜には文協貴賓室で祝賀会が開かれ、約130人が4人の受章を祝った。

 福嶌教輝総領事は祝辞で「受賞された方々の並々ならぬ努力や誠実な姿は、日系社会の見本として誰もが認めるもの。日伯の友好関係の拡大に大きな貢献をしていただき、深く感謝します」と述べ、勲章、勲記の伝達を行なった。
 川村さんは、同地における日本語教育草分けの一人。今年で教師生活64年目。保育園から小・中等部を擁する大志万学院の名誉理事長を務めながらも、教壇に立ち日本語の普及に努めている。 「教育者は一人では何もできない弱者」と功績は自身ではなく、生徒や保護者のものであると語り、幼少期の戦争体験から「日本語教育を平和のために役立てたい」と教育への更なる意欲を語った。
 菅野さんは、汎パライーバ地方日系団体連合会会長、元サン・ジョゼ・ドス・カンポス文化協会会長として日系社会の発展、ブラジル社会との融和に尽力した。また援協評議員会副会長、元カンポスさくらホーム経営委員長として福祉の向上に貢献した。
 「他の受章者の方と違い、私には個人的な功績は何もありません。皆さんの協力、一緒に歩いてくださった方々のおかげ」と感謝した。また「今年で85歳になるが歯はまだ18本あり、まだまだ元気。今後も高齢者福祉に務めたい」と抱負を語った。
 下本さんは、71年から99年までサンパウロ州議を連続8期29年務め、日系社会・日系人の地位向上に尽力。また、ブラジル日本文化福祉協会の正監査役としてブラジルの法律に沿った会計処理方法を確立。日本語普及センターの創立にも寄与し、サンパウロ州内の日系祭りを州の年中行事にするなどした。
 「叙勲の功績は父母の教育にある。大和魂や日本精神を小さなころから熱心に教えられました」と振り返り、「国作りは人間作り。人間作りは教育。教育によって愛国心や公共心を持たせることが政治家の使命」と語り「まだ出来ていないことが沢山。ぜひご指導お願いします」と話した。
 森口さんは土木工学家としてサンパウロ州内の公共事業を手掛け、教育分野ではマウアー技術大学工学部部長を務めた。また、84年からサンパウロ援護協会理事を務め、07年から11年まで会長として活躍。現在はブラジル日本移民史料館の運営委員長として史料館8階と9階を結ぶ障害者用エレベーターの設置などに取り組んでいる。
 「未だに何故私がーという思いがある」と戸惑いつつも「子供時代からの隣人を愛しなさいというキリスト教の教えが心に染み付いている。その教えに従い今日までやってきた。まだ使命が残っているのではないか。皆さんと力を合わせてブラジルのため、日本人として恥ずかしくない証を建てたい」と話した。

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