ホーム | 日系社会ニュース | 日本サッカー協会 大仁会長「歓迎に応えなければ」=在聖総領事館サンバで歓迎=イビラプエラ慰霊碑も参拝=日系団体の支援に感謝
サンバ隊に囲まれ記念撮影する大仁会長(中央右)と原博実専務理事(同左)
サンバ隊に囲まれ記念撮影する大仁会長(中央右)と原博実専務理事(同左)

日本サッカー協会 大仁会長「歓迎に応えなければ」=在聖総領事館サンバで歓迎=イビラプエラ慰霊碑も参拝=日系団体の支援に感謝

慰霊碑を参拝する関係者

慰霊碑を参拝する関係者

 在サンパウロ日本国総領事館(福嶌教輝総領事)が10日昼12時から、サンパウロ市モルンビー区の公邸に日本サッカー協(JFA)の大仁邦彌会長ら役員9人を招き交流会を行った。日系5団体や梅田邦夫大使、かつてJリーグで活躍したマジーニョや元日本代表の呂比須ワグナーなど、100人を越える関係者が歓迎し、サンバ隊も会場を盛り上げた。午前中にはイビラプエラ公園の開拓先亡者慰霊碑も参拝した。大仁会長は日系団体の支援に感謝し、「この歓迎に応えなければ!」と日本チームの奮起を約束した。

 冒頭あいさつで福嶌総領事は、「ホームのような気持ちで戦ってほしい。決勝戦でぜひ日伯対決を!」と力強くエールを送った。JFA国際委員も務める梅田大使は、「各地日系団体の支援活動に感謝。親日国でもあるブラジルで、熱い声援が送られること間違いなし」と太鼓判を押した。
 大仁会長は「多大な努力を重ねた先人の移民と、Jリーグの盛り上げに貢献したサッカー選手、指導者が多く存在する。そんなつながりを持つブラジルでのW杯は、我々にとっても特別な大会だ。この熱い歓迎に応えるしかない」と決意を見せた。
 主将の長谷部誠や本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司から個別のビデオメッセージも流され、「日系人の応援に感謝。移民した皆さんの努力に負けないよう、不屈の侍魂を持って勝ち進みたい」などと寄せた。文協・木多喜八郎会長の発声で乾杯。直後にはサンバ隊が登場し、ブラジル式の歓迎に笑顔があふれた。
 本紙の取材に応じた田嶋幸三副会長は、「私自身は8日の公開練習に行けなかったが、大勢の方に来て頂いて、大きな歓声に驚きがあった。熱い声援を受け、いよいよW杯だと実感したのではないか」と好感触を語った。
 「選手らは試合が始まればそちらに集中するが、我々協会関係者は各地の日系団体と交流を持つ予定。試合会場3都市では支援のお礼も含めて、ご挨拶させていただきます」と話した。
 レシフェでの応援用品製作に関して、「梅田大使から初めに聞いたときは、日の丸手袋がどんなものか想像できなかったが、メールなどでやり取りして支援した。5万枚作成するときいて、それをナタルやクイアバでも共有できるように手配しました」と、地元日系団体の活動を喜んだ。

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