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愛媛の研修生が帰国報告=移民の生き様に感嘆の声

 愛媛県海外協会とブラジル愛媛県人会が実施する「相互研修制度」に参加した、8期生の菅真子さん(39)、中島翼さん(23)、宇都宮亨介さん(21)が、同県人会の西村定栄会長と共に研修報告に訪れた。
 日本、ブラジルから毎年交互に3~4人が訪問し、ホームステイ等を通し見識を深める。3人は今月1日から19日まで滞在し、聖、パラナ、ミナス・ジェライス州で農場を営む会員宅など10カ所以上で交流を行った。
 団長の菅さんは「何もない所から、大農場を経営するまでの移民の苦労を知って、人間の持つ潜在能力、力強さに感銘を受けた。自分は農業従事者ではないが、多くの方から生き方や考え方を学べた」と話した。
 中島さんは「サンパウロ市は予想以上に都会だった。路上生活者が共存する環境にも驚き」と印象を語り、日本移民に関しては「見渡す限りの大きな農場を一代で築いたことが信じられない」とその生き様に感嘆の声を上げた。
 「国外に住む日本人の活躍を知りたい」と参加した大学生の宇都宮さんは、「人間には大きな可能性があると感じ、自分の進路を見直そうと思った。焦って目先を見るだけでなく、数年先の将来まで見据えることが大切だと感じた」と充実の表情で振り返った。

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