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来場者にブラジルや天谷茶の説明をする影山アネッテさん(主催者提供)
来場者にブラジルや天谷茶の説明をする影山アネッテさん(主催者提供)

天谷茶、日本で高い評価=尾張旭市の紅茶フェスで

 紅茶ファンが集まる国内最大級のイベント『第3回紅茶フェスⅰn尾張旭』が愛知県の尾張旭市で先月21日に開催され、天谷製茶(レジストロ市)が初出展した。尾張旭市観光協会、尾張旭を日本一にする会の主催で、約2500人が来場した。

天谷茶のパッケージ

天谷茶のパッケージ

 天谷茶は栽培から商品化まで行う製茶メーカーとしては国内唯一。岡本寅蔵が1934年にセイロンから持ち込み、日系人らが育んできた。主催団体からの出展要請を受け、ニッケイ新聞が協力した。
 会場となったビル内で各種企画・イベントが実施され、「世界の珍しい紅茶試飲体験会」「紅茶バザール(世界の紅茶)」の会場に、紹介コーナーが設けられた。かつてレジストロに住んだ日本在住の影山アネッテさんが紅茶を淹れ、ブラジルや商品について説明、パンフレットも配布した。
 体験会にはブラジルのほか、グルジア、イギリス、トルコ、イラン、オーストラリア、マダガスカル、ミャンマー、インドネシア、ポルトガルの9カ国が参加。そのなかでも天谷茶の評価は高く、県内でカフェを開業する予定だという来場者は「ぜひメニューに入れてみたい」と関心を示していた。
 「尾張旭―」の堀田信幸代表は、「渋みも甘みもしっかりあり美味。コーヒー大国のブラジル産という意外性と日系人の歴史などストーリーもある。価格次第で日本のファンも付くのでは」と賞賛している。
 天谷製茶の今里ディズニー販売担当は、「日本で評価されたのは嬉しい限り。今後、製品を〃里帰り〃させられれば」と出展の成功を喜びつつ、日本を新しい市場として検討している。
 天谷茶はリベルダーデのAZUKI―YA(Rua Galvão Bueno, 16)で購入できる。製品に関する問い合わせは今里さん(日本語OK、13・99605・8917)まで。

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