在聖総領事館(福嶌教輝総領事)が27日にモルンビー区の総領事公邸で、サンパウロ市における日伯外交樹立120周年記念事業の正式なオープニングとなる和食イベントを開催した。文協和食普及委員会委員長を務めるレストラン「藍染」の小池信シェフが腕を振るい、メディア関係者、他国の外交官ら約90人をもてなした。
同シェフが昨年、日本農水省より受賞した「第8回日本食海外普及功労者表彰」のお披露目式も兼ねて開催され、はじめに福嶌総領事から表彰状が贈呈された。
続いて和食セミナーが開かれ、小池シェフがユネスコ世界遺産に登録された「和食」の歴史や特徴を紹介。「日本食はただの『料理』ではなく、『日本文化』を表現するもの。来年はリオ・オリンピックもあるのでしっかりプレゼンをし、日本食を通してもっと多くの人に日本を知ってもらいたい」と抱負を語った。
その後、来場者は本格的な和食に舌鼓を打ちながら歓談を楽しんだ。中山雄亮副領事は「今回は非日系の方がたくさん来てくれた。120周年記念事業のオープニング成功です」と喜んだ。
福嶌総領事は「和食イベントはまだまだやります。9月の記念花火の時にも和食を出しそうと思っている」と意気込んだ。