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カマラ知事(中)と記念品を交換する中畑司令官(右)。(大使館提供)
カマラ知事(中)と記念品を交換する中畑司令官(右)。(大使館提供)

練習艦隊がレシフェ到着=知事、梅田大使らが歓迎=現地コロニアも喜びの声

 日伯外交関係樹立120周年を記念し、海上自衛隊の練習艦隊三隻が27日午前8時半ごろ、ペルナンブコ州都レシフェに到着した。艦隊来伯は移民百周年の2008年以来、7年ぶり11回目。
 練習艦「かしま」はブラジル海軍との礼砲交換を行なった後、練習艦「しまゆき」と護衛艦「やまぎり」を伴い、レシフェ港第二ふ頭に係留した。双方の音楽隊による演奏が響く中、伯海軍や州内報道関係者、同州日系社会代表ら約60人が到着を見守った。
 伯海軍第3管区司令官ほか幹部によるかしま乗艦、栄誉礼、艦内視察、懇談などの後、中畑康樹練習艦隊司令官は州政府本庁舎へ。関口ひとみレシフェ領事事務所所長、山内徹在ブラジル大使館防衛駐在官らとともに、パウロ・カマラ州知事を表敬訪問した。
 今回の練習艦隊の概要、レシフェでの活動予定、日伯間における防衛交流の状況等に係る説明や意見交換を行い、記念品を交換、親睦を深めた。同日夜には中畑司令官と梅田邦夫駐伯日本国大使の共催で、かしま艦上レセプションが開催された。
 伯陸海軍と州政府、同州の日系社会や進出・日系企業などの関係者、在レシフェ各国領事団らが招待され、伯側来賓も交え鏡割りで寄港を祝福。海自音楽隊による演奏が流れる中、招待客らは日本酒や和食を堪能した。
 入港を出向かえ、レセプションにも招待されたレシフェ日本文化協会の伊与田明会長は、「入港時は悪天候だったが、音楽交流などでおめでたい雰囲気になった。一般公開もあり現地の移住者、日系人にとっては貴重な機会だ。軍関係の交流深化にもつながったよう」と喜びの声を寄せた。
 4~7日にはリオに「かしま」が、5~8日にはサントスに「しまゆき」と「やまぎり」が分散入港する。サンパウロでは5日昼に文協で歓迎式典が行われる。
 艦隊公開も予定され、詳細は以下の通り。
▽6日午前9時から同11時半まで(一般公開、予約不要)
▽7日午後1時から同4時まで(団体のみ特別公開、人数制限あり、要予約)
▽場所=CPSP (Capitania dos Portos de Sao Paulo, Cais da Marinha, s/ n – Porto de Santos)
 予約や問い合わせは在聖総領事館・日系社会班(11・3254・0100)まで。


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 海上自衛隊による練習艦隊が到着したレシフェ。同地は現在雨季を迎えており、屋外行事は雨が降ったり止んだりと、怪しい雲行きの中での進行だったようだ。レシフェ文協の伊与田明会長は、「市内の日本移民記念碑を塗装する乗組員のボランティア活動も、雨で見送りになった。晴れの別日にできれば良いのだが」。3都市寄港中は、天候に恵まれることを祈るばかり。

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