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東西南北

 サンパウロ州で続いた、季節外れの暑さもいよいよ昨日で終わりを告げた。南伯で降雪や水害さえ引き起こした寒気が北上し、今日からはサンパウロ州の気温はグッと下がる。連日30度超えだったサンパウロ市の最高気温も、27日は最高19度、最低15度の予報だ。まとまった雨も予想されている。急激な気候の変化は体調悪化も引き起こすので、くれぐれもご注意を。
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 4月27日でリオ五輪開幕まで残り100日。競技に使われる事はないが、五輪の遺産(レガード)公共工事の一環として、1月に完成していたリオ市のチム・マイア自転車道が、21日に高波のあおりを受けて崩落した。五輪開幕までに再建との意向を示すパエス市長だが、工事の担当は最初に建設を担当したのと同じ企業グループで、急を要するとして、再建工事のための入札がなかった。同グループはパエス市長になってから、リオ市から54件の公共事業を受注しているが、内24件が入札なしでの選定だった。岸壁に張り出す自転車道、景観は美しいが、誰も走ろうとは思わないのでは?
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 20日より、サンパウロ市中央部の御茶ノ水橋では、バス、歩行者、自転車、タクシー以外の通行が禁じられた。これは歩行者の安全と、周辺道路の車の流れにどのような変化が起こるかを見るために試験的に行われた措置だ。交通工学公社(CET)はこの試験措置の期限を決めていない。「周りの交通は大混乱だよ」とタクシー運転手のジョゼ・サントス・リベイロさんはぼやいている。なお、規定に反して御茶ノ水橋を通っても、試験措置中は罰金を科せられない。

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