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東西南北

 今日12日は「ノッサ・セニョーラ・アパレシーダの日」と「子供の日」で祝日だ。今日に備え、自分のお子さんやお孫さん、知り合いの子供用にプレゼントを買った方も少なくない。サンパウロ市セントロのサバラー小児病院では粋なプレゼントが入院中の子供たちに用意されている。同病院の窓拭きを外から担当する清掃夫が、期間限定でスパイダーマン(ブラジルではオーメン・デ・アラニャ)のコスチュームを着て清掃を行ない、窓の外から子供たちを励ますというもの。普段、外にも出れず、病院内で辛い日々を送っている子供たちにとってうれしいサービスだ。この様なほほえましい輪が広がることを願いたいものだ。
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 6日まで31日間にもわたって続いた銀行のストにより生活に支障があった人も少なくない。だから連邦貯蓄銀行(CAIXA)の前は連日、長蛇の列が出来ているという。これはスト中に失業保険や勤続期間保障基金(FGTS)を引き落とすことが出来なかった人たちの列で、長いものになると、自分の受付が来るのに3時間待たなければならないものもあるとか。銀行員の給与調整も大切だが、生活が切実な人への心遣いも忘れずに。
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 サッカーのブラジル代表で右ウイングやミッドフィールダーをつとめるウィリアン。6日と11日に行なわれたW杯南米予選の合間をぬって、サンパウロ市の病院で癌の化学治療で入院している母親の見舞いにかけつけていた。こういう状況の中、代表召集されてプレーするのも精神的に辛いはず。手術がうまくいくことを願いたい。

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