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東西南北

 アメリカ大統領選のドナルド・トランプ氏当選はブラジルでも大きな話題を呼んでいる。公式な声明を発表したのは芸能人や政治家が多いが、元来が左翼寄りの芸能人たちからは今後を不安がる声が聞かれ、今年、政権を追われた労働者党の政治家たちからも、世界的な右傾化を不安視する声が漏れていた。ただ、軍政を体験し、人種差別の禁止が憲法に定められている国柄でもあり、政治家でも中道から右寄りの人たちは、人種問題などの過激発言で知られる同氏への言及は避ける傾向にあった。そんな中、ジャイール・ボウソナロ下議は大喜びし、「18年はブラジルもこれに続く」と自身の出馬をほのめかしながら語っていた。
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 8日昼過ぎ、リオ州議会に、市警や軍警を含む、現役、退役の公務員数百人が押し寄せ、本会議場を占拠した。これは、フェルナンド・ペゾン同州知事が4日に出した、公務員給からの社会福祉費徴収額を30%に引き上げたり、一部の福祉プログラムを廃止したりする案に対する抗議行動だ。抗議行動参加者らは、反対を唱えるだけではなく、副議長の執務室を破壊するなどの暴力行為に及び、議会を夕方まで占拠した。暴力はほどほどにしてほしいが。
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 今日10日、サッカーW杯南米予選第11節で、セレソンが宿敵アルゼンチンとベロ・オリゾンテで対戦する。4連勝中で首位に立つセレソンは、ここ最近と同じメンバーで、現在6位と調子の出ないアルゼンチンを迎え撃つ。勢いとホーム開催の利を活かしたいところだ。この試合は21時45分からグローボ局が生中継する。

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