ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 7日の判事投票でレナン上院議長の停職を解いたことで、最高裁が厳しい評価を受けている。マスコミの報道は厳しく、ネット上の国民の声も「司法が政府に屈した」という意見が目立つ。政府や判事たちからすれば「国にとっての重要な法案がある」「任期はあと少ししかないのだから」で済まされる問題かもしれないが、そこまでは考慮してくれない国民からすれば、「なぜ汚職で悪名高い人物が権力に居座り続けるのか」ということになってしまう。このあたりの事情が今後どう説得されるか。なお、翌日の8日が「ジア・ド・ジュスチッサ」(正義の日)だったのは、なんとも皮肉だ。
     ◎
 サンパウロ市市警は、昨年4月に大サンパウロ市圏カラピクイーバで起こった、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事の息子トマスさん(当時31)ら5人が死亡したヘリコプターの墜落事故に関し、事故機に搭乗していた整備士のジョゼ・カルロス・ダス・ネーヴェス氏と、同機を所有していた企業職員4人を起訴することを決めた。これに対しアウキミン知事は「いずれにせよ息子は帰ってこない。大事なのは過ちを繰り返さないことだ」と語っている。
     ◎
 シャペコエンセの飛行機墜落事故の3人の生存選手のうち、頭蓋骨損傷の重傷を負ったアラン・ルシュネルが7日、病室からのビデオメッセージをファンたちに送った。アランはこのビデオで感謝と自らの回復ぶりをアピールした。彼は支えがあれば自力で歩けるまでに回復し、7日に集中治療室から一般病室に移った。このまま良好なら、ブラジルの病院に移る可能性も出てきたようだ。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 東西南北2016年12月10日 東西南北  本日付本紙でも報じたように、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事にオデブレヒトとの汚職疑惑が浮上した。これまではそうした噂が比較的少なく、10月のサンパウロ市市長選ではジョアン・ドリア氏の後ろ盾となって圧勝させたことで、「18年の民主社会党(PSDB)の大統領選有力候補」 […]
  • 「樹海」拡大版=ボルソナロという虚像=デジタル空間に移った選挙活動の主戦場2018年10月16日 「樹海」拡大版=ボルソナロという虚像=デジタル空間に移った選挙活動の主戦場  今選挙の特徴の一つは、前回までは道端にあふれていた候補者のサンチーニョ(ビラ)を配ったり、候補者の応援旗を振ったりする人がほぼいなかった点だ。にも関わらず、「ボルソナロ効果」が起きて、政治地図が大激変した。これが意味するのは、「宣伝活動の主戦場が道端という実際の空間か […]
  • 「樹海」拡大版=何が〃救世主〃ボルソナロを生んだのか?=国民が持つ既成大政党に対する絶望感、PT政権復活への恐怖、大不況による経済的切迫感2018年10月9日 「樹海」拡大版=何が〃救世主〃ボルソナロを生んだのか?=国民が持つ既成大政党に対する絶望感、PT政権復活への恐怖、大不況による経済的切迫感  「絶望感から来る救世主願望」――ボルソナロ(PSL)が大統領選の一次投票で46%を獲得、ダントツ1位になった勝因を一言で表せば、そうなるのではないか。これは「既成大政党への絶望感」「相互嫌悪の連鎖」「PT復権への恐怖」「長引く戦後最悪不況への経済的な切迫感」などが背景 […]
  • 《ブラジル》大統領選有力候補にスキャンダル続出 アウキミンに活動停止命令? ハダジは3件で起訴に ボルソナロ息子に黒い関係?2018年9月6日 《ブラジル》大統領選有力候補にスキャンダル続出 アウキミンに活動停止命令? ハダジは3件で起訴に ボルソナロ息子に黒い関係?  サンパウロ州検察局が、大統領選候補のジェラウド・アウキミン氏(民主社会党・PSDB)や、ルーラ元大統領の代替候補と目されるフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)を収賄などの容疑で起訴した。また、リオでは、同じく大統領候補ジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL) […]
  • 東西南北2018年9月6日 東西南北  本面で報じているように、大統領選の注目人物のアウキミン氏やハダジ氏がサンパウロ州検察局に起訴され、ボルソナロ氏も「汚職撲滅」のイメージに響きかねない報道があるなど、様々なことがあった。大統領選にドラマ性を求める向きには面白い展開といえるが、起訴する気なら、政見放送で選挙戦が本 […]