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サンパウロ市カーニバル=日本人や日系人も多数参加=松尾さん優勝、葛西さんリオ9回=「成果を出し切れた」

優勝チーム「タトゥアペ」の山車の上で踊る松尾さん(写真提供=望月二郎)

優勝チーム「タトゥアペ」の山車の上で踊る松尾さん(写真提供=望月二郎)

 サンパウロ市カーニバルが2月24、25の両日開催され、14のスペシャルチームが出演し、今回も各チームに多数の日本人や日系人が参加し、迫力ある山車や音楽、踊りで観客を魅了した。今年の優勝は、「母なるアフリカは語る」をテーマにした「アカデーミコス・ド・タトゥアペ」が飾った。

 サンパウロ州カラオケ連盟(UPK)で書記を務める松尾マルシアさん(70、二世)は24日、タトゥアペの山車の上で踊った。「会場の人がワーワー言っているのが見えて、本当に楽しく踊れた。25年以上参加しているが、毎年とても気持ちが良い」とパレード終了後の感想を語った。
 昨年12月~今年2月にかけて『第10回選抜カラオケ大会(パウリストン)』の準備の忙しさから、今年のカーニバル参加を辞退しようと考えた松尾さん。「でも頑張って参加して良かった。昨年は2位だったけど、今年は優勝できて、とても嬉しかった。私の活動を見ていた息子からも『ママイみたいにパワフルになりたい』と言ってもらえた」と弾んだ声で語った。
 インペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデの山車の上で踊った井沢善美さん(33、静岡)は今年が2回目の参加。「衣装が綺麗に見えるように踊る練習をした。その成果を出し切れたと思う」と興奮冷めやらぬ様子語った。
 同じ山車の上で踊った中村恵さん(40、滋賀)も「楽しかったです!」と微笑み、「一番前に立ってお客さんが音に合わせて踊っているのを見られた」と嬉しそうに笑った。

サンパウロ市とリオの両方に出場した葛西叙江さん

サンパウロ市とリオの両方に出場した葛西叙江さん

 ブラジル在住9年目となるサンバ講師の葛西叙江さん(44)はリオのカーニバルにパシスタとして出場したほか、サンパウロ市サンバ・ツアーの調整役として子供含む日本人約60人のカーニバル参加の手助けをした。24日、本番を無事に終えた日本人ツアー参加者を見ながら「リオは9回、サンパウロ市は3回目と今年も大変楽しくカーニバルに参加できた」と笑顔を見せた。


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 優勝チーム「タトゥアペ」と同点を獲得しながらも、わずかなサンバ楽曲の採点差で2位となった「ドラゴンイス・ダ・レアル」。そこ参加した石丸浩司さん(46、東京)と奥村晋一さん(44、京都府)、米森俊介さん(30、鹿児島)は、パレード終了後は感極まって全員が涙を流し、「チーム一丸となって最高の発表ができた」と満足そうに語った。同チームのメインダンサーも「チーム史上最高の盛り上がりだった」と語ったそう。米森さんは「サンバは生きがいの一つ。これから急成長するドラゴンイスの活躍に期待してください」といった様子で、さっそく来年に向け意欲を見せていた。