ホーム | 日系社会ニュース | USPの安楽さんが初訪日=サンパウロ市大阪の姉妹都市交流で

USPの安楽さんが初訪日=サンパウロ市大阪の姉妹都市交流で

初めての日本に刺激を受けたという安楽さん

初めての日本に刺激を受けたという安楽さん

 1969年から姉妹都市関係を結ぶ聖、大阪両市の交流事業として、サンパウロ大学デザイン部に通う安楽香織カチアさん(21、四世)が先月14日から約2週間、親善大使として訪日した。大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催。
 安楽さんは生まれも育ちもブラジル。教育熱心な両親の方針でポ語よりも先に日語を覚え、家庭内ではポ語禁止という徹底ぶりだった。スザノ金剛寺学園に12年間通い日語を磨き、能力試験N1を取得している。昨年のサンパウロ市スピーチコンテストに出場、優秀成績だったことから親善大使に選ばれた。
 日本の伝統工芸に興味をもつ安楽さんは、大阪市立東洋陶磁美術館で工芸品を鑑賞した。関西大学、大阪大学を訪れ、日本の学生と交流を楽しんだ。また神戸海外移住センターを訪れた時、日系人教育に携わる松原マリナさんと知り合い、「日系人として日系社会にどう貢献するか、今まで考えた事も無かった」と刺激を受けたという。
 初訪日だったという安楽さんは「噂と現実は違う。ブラジルで伝わる日本と実際に見た日本は違っていてとても新鮮だった」と目を輝かせ「日系社会について考え直す良い機会になった」と振り返った。

image_print