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《ブラジルサッカー》盛り上がりに欠ける首位攻防戦=失速の首位コリンチャンスに2位グレミオもお付き合い

ボールを巡り、激しく争うコリンチャンスのジョー(左)とグレミオのケンネマン(右)(Daniel Augusto Jr. / Ag. Corinthians)

ボールを巡り、激しく争うコリンチャンスのジョー(左)とグレミオのケンネマン(右)(Daniel Augusto Jr. / Ag. Corinthians)

 19日にサンパウロ市のアレーナ・コリンチャンスで、サッカーのブラジル全国選手権1部リーグ第29節、コリンチャンス対グレミオ戦が行われた。

 前節まで勝ち点58で首位を走るコリンチャンスと、勝ち点差9で追う2位グレミオとの直接対決として大いに注目を集めたこの試合は、TV中継の関係で平日の21時45分という遅い時間のキックオフとなったが、それにも関わらず、スタジアムには4万人を超す観衆が詰め掛けた。

 しかし、注目度の高さとはうらはらに、試合内容は両者ともに攻め手を欠き、決定的なチャンスも数えるほど。0―0のまま終了の笛が鳴ると、最終の地下鉄や電車に乗るために帰りを急ぐ観客からの拍手はまばらだった。

 ブラジル全国選手権1部は、20チームが2回戦総当りで行われる。コリンチャンスはリーグ前半戦の19試合を、14勝5分無敗と、驚異的な成績で終えたが、折り返しを過ぎてからは急に失速。リーグ後半戦も、ここまでの10試合は3勝3分4敗だ。

 しかし、2位のグレミオもコリンチャンスの失速につけ込めず、19節終了時には8ポイントだった勝ち点差は、今も9ポイントだ。

 コリンチャンスは2位が迫ってこないからと安心することはできない。消化試合が1試合少ない3位サントスが勝ち点差暫定10だから、20日夜(現地時間)の試合に勝つと勝ち点差は7になる。残り9試合での勝ち点差7は余裕のリードとは言えない。最近の、コリンチャンスの状態の悪さを考慮すればなおさらだ。

 リーグ後半戦開始早々に連敗した頃は、「長いシーズンこんな事もある」と構えていられたが、その不振が10試合も続くと、事は深刻だ。

 思えば、前半戦も決して、攻守にわたって相手を圧倒、翻弄して勝ってきたわけではなかった。ボール支配では敵に上回られるも、粘り強く戦い、エースFWのジョーを中心としたカウンターや、長身ディフェンダー、バルブエナのヘディングなどでゴールを奪い、少ないリードを守り勝っていた。

 勝ち点差が開けば「もうコリンチャンスで決まり」、縮まれば「まだまだ優勝はわからない」との声が上がり続けるうちに、残り試合数もあと9になった。世界でも類を見ない過密日程で戦う選手たちの身体に蓄積された疲労も、限界に達している。

 ここで最後の力を振り絞り、優勝を果たすのは果たしてどこのチームだろうか? その答えが出るまで後1カ月余りだ。        (規)

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