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東西南北

 世界銀行発表のデータによると、2015年のブラジルには、1日の生活費が5・5ドル以下の貧困者が、国民の22・1%にあたる4550万人いた。貧困者の定義は1日の生活費が1・9ドル以下だったが、平均所得向上などで5・5ドルに改定された。労働者党(PT)政権初年の2003年は人口の45・8%が貧困者だったが、以後、減少が続き、14年には20・4%まで落ちた。だが、ジウマ大統領罷免前年の15年は少し上がったことが判明。改めて当時の経済状況悪化が感じられる。この数字は、南米のウルグアイ6・2%、チリ10・1%、パラグアイ19・1%と比べても高い。現政権にとってもそうだが、貧困撲滅は、来年の大統領選以降の課題になりそうだ。
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 10月30日のサッカー全国選手権で、パルメイラスは本拠地アリアンツ・パルケでのクルゼイロ戦を2―2で引き分け。首位コリンチャンスとの勝ち点差は1しか縮まらなかった。それでも最大17あった差を5に減らして、5日の直接対決に臨むことになった。一方、リベルタドーレス杯はグレミオが今晩、本拠地ポルト・アレグレでバルセロナ・グアヤキルとの準決勝第2試合を行う。1戦目に続く勝利で決勝進出を決めてほしいところだ。
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 10月のサンパウロ州主要水系の降水量は、カンタレイラ97・6ミリ、アウトチエテ99・9ミリ、グアラピランガ101ミリと、超えてほしかった100ミリスレスレのところに留まった。月末の雨がもう少し早くほしかったところだ。予報だと、次の雨は2日の祝日から週末にかけてとか。さて、どうなるか。

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