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東西南北

 10月25日にゴイアス州ゴイアニアの私立校で起きた、14歳の生徒がいじめの仕返しで同級生2人を殺害した事件はまだ記憶に新しいが、6日朝、また同州の学校で生徒が射殺される惨事が起きた。現場は同州アレシャニアの州立校で、ラファエラ・ノヴィンスキさん(16)が、午前8時15分頃、教室で侵入者に銃殺された。犯人は19歳の卒業生で、すぐに取り押さえられ、逮捕された。容疑者はラファエラさんに交際を申し込んだが、断られて武器を購入。「お前が憎い」と叫びながら11発を浴びせたという。学校の中での青少年による銃犯罪という、従来は稀な類の犯罪の連鎖は気になるところだ。
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 先週、3万レアルにも及ぶ月給だけでは「奴隷労働」とし、判事の年金との計6万1千レアルの支払いを要求して話題となったルイスリンダ・ヴァロイス人権政策局長官。辞任を求める声もあがったが、どうやらそれは免れた模様。歴代、この職は労働者党(PT)のイメージが強く、民主社会党(PSDB)所属でしかも高齢の黒人女性という、珍しいイメージの人材抜擢で一部の話題にもなっていたが、その彼女がこの有様では、同党の「金持ちの味方」の印象払拭は難しいか。
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 5日のサッカーの全国選手権。イタケロンでの注目の首位攻防戦は、コリンチャンスが3―2でパルメイラスを振り切った。これでコリンチャンスは2位に浮上したサントスとの勝ち点差を残り6試合で6点とし、優勝に向けて、かなり有利になった。試合はパルメイラスが審判のジャッジに不服を示したが、暴動にまでは行かず、一安心。

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