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東西南北

 14日夜、ブラジルでは特に女性にとってショッキングな事件が続いた。サンパウロ市議会での抗議活動で暴行を受けて鼻を骨折し、大量の血を流す女性の写真。これがネット上に出回りはじめた矢先に、マリエーレ・リオ市議の衝撃の殺害事件だ。マリエーレ氏が殺された理由は必ずしも女性問題ではないが、それでも、前述の流血した女性のイメージと重なり、すごく重い気分になった人は少なくなかったはず。8日に国際女性デーを迎えた直後にこうした事態に遭遇することになろうとは。ここでいま一度、弱者への差別や暴力行為の問題について改めて考えるときでは。マリエーレ市議も草葉の陰でそれを願っていることだろう。
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 14日夜もサンパウロ市では強い雨が降った。これにより、15日午前9時現在のカンタレイラ水系の降水量は、月半ばで早くも100ミリを超した。その他の2水系も100ミリを超し、アウト・チエテでも90ミリ近い。もっとも少ないグアラピランガでも約70ミリ降っているから、今月は降水量に関して、そこまで神経質になる必要はなさそう。雨季の終わりまでに、あとどのくらい降るだろう。
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 14日のサッカーのリベルタドーレス杯で、ブラジル勢は新旧のスターが大活躍。コリンチャンスは39歳のアタッカー、エメルソン・シェイキが先制点を決め、デポルティーヴォ・ララに勝利。また、フラメンゴの注目の17歳、ヴィニシウス・ジュニオルはエメレック戦で2点を決め、大器の片鱗を見せた。ブラジル・サッカー界の層の厚さを見せ付けた一幕だ。

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