ホーム | 日系社会ニュース | 全伯王将戦=「将棋は喧嘩だ!」=ベレン高嶋さんが優勝=全伯から40人が参加=愛棋家山田大使から祝辞も

全伯王将戦=「将棋は喧嘩だ!」=ベレン高嶋さんが優勝=全伯から40人が参加=愛棋家山田大使から祝辞も

優勝した高嶋ロベルトさん

優勝した高嶋ロベルトさん

 ニッケイ新聞(高木ラウル社長)とブラジル将棋連盟(吉田国夫会長)は4月22日、第46回全伯王将戦大会を聖市リベルダーデ区の同連盟会館にて開催した。全伯各地から40人が参加し、ベレンから参加の高嶋ロベルトさん(64、二世)が優勝を果たした。今大会は、ブラジル日本移民110周年を記念して行われ、開会式では愛棋家の山田彰駐伯特命全権大使からの祝辞も披露された。同大会にあわせて将棋連盟は21、22日に普及イベントを行い、70年代の往時に匹敵する計150人の参加を得た。

大会会場の様子

大会会場の様子

 大会は午前10時に始まり、本選決勝が行われたのは午後5時。予選リーグ7試合、決勝トーナメント2試合の計9試合を勝ち抜いたのは、過去連盟主催の大会で12回の優勝経験を持つ吉田会長と、過去7回の優勝経験を持つ高嶋ロベルトさんだ。両者ともに攻め将棋を得意としており、激しい攻め合いを観ようと将棋盤の周りには鈴なりの観客がついた。
 「将棋は喧嘩と一緒だよ! 殴られたらもっと強い力で殴り返さないと絶対に勝てない! 怯んだり、泣いたりしてたらあっという間にやられてしまうよ!」。普段は紳士的な高嶋さんだが、将棋の事となると語気が荒くなる。試合中でも勝負どころと見るや、渾身の力で駒を打ち込み、高い駒音を響かせる。高嶋さんの将棋には『喧嘩祭り』の様な『華』があると評判だ。
 先手番は吉田会長。飛車先の歩を突き、得意の居飛車に構える。高嶋さんも得意の向かい飛車に構え、じっと間合いを詰めていく。試合中盤、高嶋さんの駒組みに隙を見つけるや、吉田会長は機敏に銀を繰り出し、攻勢を仕掛ける。
 吉田会長の「頭を押さえつけてくる」様な攻勢に我慢の時が続く高嶋さん。その内、吉田会長の狙いが自身の飛車であると見切った。吉田会長の戦力を自身の飛車に引き付けるだけ引き付けると「当たれば勝ち。外れれば死ぬ」式の捨て身の反撃を開始。大駒の飛車を切り、銀、桂馬との二枚換えを敢行。すかさず全戦力を敵陣に叩きつける様に投入し、ついには吉田玉を寄せ切った。
 表彰式で参加者らに優勝の喜びとともに感謝を述べる高嶋さん。8月に行われる名人戦大会への意気込みを聞くと「山田大使は将棋の普及にも熱心だが、腕前も相当強いと聞く。一度でもいいから対戦できたら嬉しい」と希望を語った。
 その他段位戦の優勝者は以下の通り。【初・二段戦】ブルーノ・ミウラ【三段戦】小嶋浩【四段戦】立岩清志。

image_print

こちらの記事もどうぞ