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聖州立移民博物館=『Gaijin2』特別上映=日本移民110周年記念で=「第3作は?」「資金あれば」

ファンの質問に答える山崎監督

ファンの質問に答える山崎監督

 聖州立移民博物館が18日午後、ブラジル日本移民110周年記念公式イベントとして『Gaijin-Ama me como sou』(山崎千津薫監督、2005年)を上映した。通常月曜日は休館だが、特別にイベントを実施した。博物館前の庭で日系歌手の伊藤カレンやサックス奏者のデリコ・スシオッチさんによる演奏、映画上映が行なわれた。その後、山崎監督や出演俳優らとの座談会となった。

 まず日系歌手の伊藤さんとサックス奏者スシオッチさんが日本の歌謡曲を披露。「乾杯」で共演するなど来場客を楽しませた。
 続いて山崎監督、ロベルト・ペンテアード・デ・カマルゴ・チコウラット館長や野口泰在聖総領事らが挨拶を述べ、山崎監督は自作について、「日系社会の全てを語ることはできなかったが、代表作になったのでは」と語った。

3分のみ上映されたGaijin1

3分のみ上映されたGaijin1

 山崎監督から日系5団体に同映画DVDが贈呈された。第1作『Gaijin―Caminhos da Liberdade』(1980年)の冒頭3分が上映された後、『Gaijin2』とも呼ばれる第2作『Gaijin―Ama me como sou』の上映が始まった。
 第2作は1908年に伯国に移民したチトエの子孫や家族の生活を描いたもの。日本移民の労働環境や「ガイジン」への差別意識、戦時中の日本人同士の軋轢、90年代の訪日就労者とその子弟の様子などの歩みをたどった。
 上映終了後は大きな拍手がわき、山崎監督と岩切厚美さん、リッサ・ジニスさん、ナガヤマ・エダさん、金子謙一さんら出演俳優が登壇。来場客の映画ファンから質問を受け付けた。
 出演した感想を聞かれた金子謙一さんは、「たくさんの役を演じたけど、センサシオナウ(センセーショナル)だったよ」と笑ってコメント。「山崎監督が当地の日系人俳優、女優の道を開けたようなもの。誰も日系人を探していなかったからね」と同監督の功績を讃えた。
 ファンの一人から「日系社会をテーマにした3作目の製作を考えているか?」との質問を受け、山崎監督は「資金があれば」と会場から笑いを取った。
 来場者の丸山耕治さん(63、宮崎県)は「山崎監督の『Gaijin』は観るたびに祖先に想いを馳せる作品」と同作品について語った。
 家族で来た松尾メイリさん(54、二世)は「日本移民や日系社会を題材にした作品が移民博物館で上映されることに意味があったのでは。節目の年に重要な行事になったと思う」と行事を称賛した。


□関連コラム□大耳小耳

 「Gaijin」上映会で挨拶を述べた野口泰在聖総領事はW杯の日本戦にふれ、「今年はブラジル日本移民110周年なので、伯国対日本の対戦が実現するよう日本チームも応援して欲しい」と笑いを誘った。今のところ、両チームとも決勝トーナメントに駒を進めており、その第2戦で実際に当たる可能性がある。これが実現したら、あなたはどっちを応援する!?

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