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眞子さま=移民史料館8階の再開館式へ=今上陛下開館、じっくりご覧に=同館40周年、トヨタ社60周年で

テープカットをした眞子さま(撮影=望月二郎)

テープカットをした眞子さま(撮影=望月二郎)

 眞子さまは22日午前、聖市文協ビル内の移民史料館(西尾ロベルト運営委員長)を視察された。同史料館40周年、移民110周年記念事業の一環として、4月から改修工事が行なわれていた8階もこの機会にテープカットされ、初公開となった。

 山下リジア副運営委員長が眞子さまを案内し、7階から展示品や日本移民の歴史を説明した。山下副運営委員長は7階入り口のパネルから日本移民の仕事道具や生活様式などを説明し、眞子さまは移民開始当時の移民の生活に驚くなど、関心を寄せていた。
 開拓小屋では室内をじっくりとご覧になり、「実際に使われた物なんですか」などと質問をされていた。柔道着や剣道防具の展示品の前では山下副委員長が「移民が日本のスポーツの普及に努めたから今も絶えず続いている」と語り、眞子さまは「だから金メダルも」と笑顔で返されていた。
 改修を終えた8階では入り口で日伯国旗カラーのテープカットを行なった。眞子さま、西尾運営委員長、ブラジル・トヨタ自動車の下村セウソ副社長、松尾治文協副会長、MUFGバンク(ブラジル)の青山健太郎企画部事長が日伯国旗カラーのリボンを解いた。
 眞子さまは9階奥に展示されている宮中歌会始の入選句を一句一句ご覧になり、「それぞれの方の想いが込められていますね」と語った。
 改修後援企業代表者らと挨拶を交わされ、史料館をあとにした。
 参加したサンパウロ州総合大学の元副学長、哲学・文学・人文学部(FFCLH)教授の平野政治さん(79、二世)は「日本では外国の移民への関心が低いと聞く。眞子さまのご訪問により、あちらでも話題になると嬉しい」と期待した。
 進出日系企業に対し、改修プロジェクト参加呼びかけを行なってきた下村副社長(50、三世)は「ここに来るたびに祖父母の話を思い出す。改修が予定通り終わり嬉しい」と喜びを語り、「移民110周年、ブラジル・トヨタ自動車が60周年と特別な年に日系社会との繋がりを強められたことは大変嬉しい」と語った。
 山下副運営委員長(二世)は「40年前に今上天皇が開館され、近代化された展示を、新しい世代代表、孫にあたる眞子さまにオープニングしてもらったことは意義がある。8階の改修も無事終わり嬉しい。8月からは9階の改修について会議を進めたい」と意欲を見せた。


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 改修を終えた移民史料館8階の見所の一つは戦時中の移民について説明したトンネルだ。黒塗りのトンネルの両脇に戦時中の移民の様子を伝える電子パネルなどが設置され、スピーカーからは当時の音声が流れる。トンネルを抜けた先には勝ち負け抗争の被害者の一人、脇山甚作退役陸軍大佐のコートの実物が展示されている。9階改修は雨漏り対策や空調整備などを予定しており、現在も資金援助を呼びかけている。問い合わせは同館(11 ・3209・5465)まで。

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